ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第182号


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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします-  
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                第182号:2022年6月24日発行


 □  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第182号
  です。

   「今の若い人は、何を思い、何を考えているんだろう」

   率直な疑問から、人気アイドルグループのYouTubeを見たところ、すっかり
  はまってしまいまして、今ではそのメンバーが出ているドラマやバラエティー
  は必ずチェックするようになりました(笑)。わかった気持ちになっているだ
  けかもしれませんが、少しその年代の方々に近寄れたような気になるんです。

   ジェネレーションギャップを埋める、縮めることは、容易にできることでは
  ありません。しかし、「知ろうとする」ことは決して無駄にはならないと思っ
  ています。「へえ、こんなこと思っているんや」と気づくことが、相互理解の
  第一歩になるんだと、最近になって、つくづく思うようになりました。

   さて、近畿地方も梅雨入りしましたね。湿度が高い状態は、心身ともに疲れ
  を増大させます。くれぐれもお身体、大切になさってください。早めの休息を
  心がけましょう。

     
    
   ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼
 
  1.はじめに
  2.リレーコラム
  「メール相談の担当者ってどんなひと?」

                 京都ノートルダム女子大学名誉教授
                 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
                 メール相談アドバイザー 河瀬 雅紀 氏 
               
  3.イベント等情報
  4.京都府からのお知らせ

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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」は、月刊でひ
  きこもり支援についてのいろいろな情報をお届けしています。
  お役に立ちそうな情報があれば、お知り合いの方などに、広く紹介して
   ください。

 □ バックナンバーはポータルサイトで!
   「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
   (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
    ています。

 □ 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
  「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!

   相談は、問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困っておられる
  ご本人・ご家族の方は、ぜひ「インターネット相談」を利用してみてく
   ださい。インターネット相談は24時間受付で、専門のスタッフが対応
  します。

   また、「掲示板」では、ひきこもりに関するトピックについて、他の
  閲覧者の意見を募る等の交流をができます。ぜひご活用ください。
 
   ○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/


┗■ 2.リレーコラム
 └────────────────────────────――――
「メール相談の担当者ってどんなひと?」

                  京都ノートルダム女子大学名誉教授
                  京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
                    メール相談アドバイザー 河瀬 雅紀


  このポータルサイトのメール相談でアドバイザーをしています河瀬と申します。
 メール相談の向こう側でどんな人が回答に関わっているのかなぁ、と思うことが
 あるかもしれませんね。このたびはリレーコラムで皆さんと交流する機会を得ら
 れたことをとてもうれしく思っております。

  それでは早速ですが、「最近、大昔の人間はどんなことで笑っていたのか?と
 いうことが気になっています。大昔の人間はどんなことで笑い合っていたと思い
 ますか?」、こんな質問が、谷川俊太郎の「質問箱」に載っていて、ついつい気
 になってしまいました。

  大昔の「人間」だから、ネアンデルタール人ではなくて、ホモサピエンスでし
 ょうか。でも、ネアンデルタール人も関心がありますね、きっと原初的な言葉は
 あったかもしれませんが、過去や将来を「もの語る」ことは出来なかっただろう
 なと想像したら、今この時間に誰かと通じ合ったとき笑いが生じていたのかもし
 れません。それは一緒に食べ物を手に入れたときとか、一緒に何かを食べておい
 しいと感じた時とか、一緒に踊りのようなものを踊ったときでしょうか。私たち
 の遺伝子にネアンデルタール人の遺伝子が引き継がれていると思うと、ネアンデ
 ルタール人のことが気になって仕方がありません。谷川俊太郎さんの回答が気に
 なる方は、ぜひ、本の中で探してみてください。

  おなじく谷川俊太郎の「星空の質問箱」には、「9歳のとき父親が亡くなって、
 それからずーっと寂しくて」、そして36歳になってもどこか寂しいままで、
 「この寂しさは、いったいなんなんでしょう?」という質問がありました。「自
 分が生きているということそのものが寂しさの原因なのです」と谷川さんは答え、
 「ひとりで世界と、宇宙と向き合うとき、寂しさを感じるのは自然な成り行きで
 す」と述べられています。怒りや寂しさ・悲しさなど、否定的な感情が私たちは
 とても苦手です。でも、感情は感じるためのものだとしたら、誰かと、あるいは、
 何かと共有できるといいなぁと思います。その何かは、本や絵や音楽であったり、
 自然であったりするかもしません。詩人まど・みちお100歳の言葉のなかに、
 「いつも寂しかったけれど、いま考えるとそれが良かったですね。」という一節
 がありました。すべての在るものの声に耳を傾けておられるからこそ、出てくる
 言葉なのかもしれません。同時に、寂しさや悲しさ・怒りなどは消えて無くなる
 ものでもないのかもしれないなぁと。

  まど・みちおさんは「トンチンカン夫婦」のなかで、「私が片足に2枚かさね
 てはいたまま もう片足の靴下が見つからないと騒ぐと 彼女(妻)は米も入れ
 ていない炊飯器にスイッチ入れてごはんですようと私をよぶ」「おかげでさくば
 くたる老夫婦の暮らしに笑いはたえず」と書いておられます。こんなこころのゆ
 とりに触れると、ついつい常識にとらわれている身にとって、ほっこりとした気
 持ちになります。

  読者の皆様にはここまでお付き合いいただきありがとうございます。メール相
 談のアドバイザーがこんなことを感じたり考えたりしていることを知って、メー
 ル相談のご利用をためらわないでくださいね。
 


┗■ 3.イベント等情報
 └────────────────────────────――――
◎令和4年度 ひきこもりを支える家族教室の開催について

  京都府家庭支援総合センターでは、ひきこもり状態にある方を支えるご家族を
 対象とした家族教室を実施しています。家族教室では、ひきこもりについての理
 解や対応方法を学ぶだけでなく、様々なプログラムを通して、ご家族の不安や孤
 立感を和らげることにも取り組んでいます。また、同じ悩みや不安のある参加家
 族の方々に、意見交換をしていただく家族交流も行っています。

  第2回目のプログラムは終了しましたが、この家族教室は途中参加も大歓迎で
 す。ご興味のある方は、是非、ご参加ください。

  なお、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、昨年度に引き続き、以下の
 点に留意し、家族教室を開催しておりますが、感染状況等に応じて、延期または
 中止する可能性があることをご承知置きください。

 *1テーマにつき2回開催し、参加者の分散を図ります。そのため、完全予約制と
  します。
 *1グループは3~4名の少人数で実施します。最大5グループ、1回で最大20名と
  します。
 *参加者には、会場に入る前の検温、手指の消毒、マスクの着用に御協力をお願
  いします。
 *会場のこまめな換気、家族教室終了後の消毒を徹底します。

  参加をご希望される方は、必ず事前に、ひきこもり相談専用電話までお電話い
 ただき、参加の予約をお願いいたします(京都府在住の方、ひきこもり当事者が
 京都府在住の御家族の方に限らせていただきます)。

  電話:075-531-5255(平日の午前9時から午後4時)
  注※参加には事前予約が必要です。

  ◇令和4年度ひきこもりを支える家族教室プログラム
 <日程>
 (第3回)7月26日(火)、7月29日(金)  家族療法の考え方を学ぶ
 (第4回)8月30日(火)、9月 2日(金)   子どもの自己肯定感を高めるために親ができること
  (第5回)9月27日(火)、9月30日(金)  支援事例(不登校からのひきこもり支援)から
                    子どもへの接し方を考える
  (第6回)10月25日(火)、10月28日(金) 作業療法士会の取り組み、支援事例の紹介
 (特別編)11月11日(金)       精神科医の話を聴く
  (第7回)11月15日(火)、11月25日(金) 経験者の体験談とトークセッション
 (第8回)12月13日(火)、12月16日(金) ご自身の考え方を知る~認知行動量方の視点~
 (第9回)令和5年
      1月24日(火)、1月27日(金)  発達障害がある方の支援事例
 (第10回) 2月21日(火)、2月24日(金)   振り返り、まとめ

  ▼各回とも事前に電話でご予約いただき、参加希望日をお伝えください。なお、両日参加は
  できません。どちらか1回とさせていただきます。
  ▼日時:毎回13時30分~15時15分
  ▼内容の詳細については、京都府家庭支援総合センターホームページにも掲載しています。
   会場は京都府家庭支援総合センターです。特別編(11月11日)、第7回(11月15日、11月
   25日)開催分については、会場を変更して実施します。

  注1)プログラムの内容については、変更される場合があります。
  注2)北部地域での家族教室については、開催方法、内容等も含め検討中です。詳細が決定
     次第、ポータルサイトなどで御案内いたします。



◎令和4年度ひきこもり北部相談の実施について

  京都府家庭支援総合センターでは、毎月2回、京都府中丹西保健所を中心に、
  ひきこもり北部相談を実施しています。「今の状態を変えたい」、「自信が持
 てない」と悩んでおられる当事者の方、「どう接していけば良いかわからない」、
 「本人の状態をどう捉えたらよいかわからない」と困っておられるご家族の相
 談をお伺いします。
  また、令和4年度も、北京都若者サポートステーションと連携し、「働きた
 いけど、どう進めてよいかわからない」、「働く自信が持てない」、「自分の
 得意なこと、苦手なことがわからず、何が向いているのかわからない」、「働
 こうと思っている本人をどのようにサポートすればよいかわからない」といった、
 ご本人やご家族の就労に関する相談をお聴きします。どうぞ、お気軽にご相談
 ください。
 
  なお、相談は事前予約制になっています。相談をご希望される方は、ひきこ
 もり相談専門電話(075)531-5255(平日の午前9時~午後4時)までお電話くだ
 さい。また、「遠くて行けない」、「交通手段がない」等、ご家庭の事情があ
 る場合も、お気軽にご相談ください。

 <日程>
  令和4年 7月 6日(水)、20日(水)
       8月 3日(水)、17日(水)
       9月 7日(水)、21日(水)
      10月 5日(水)、19日(水)
      11月 2日(水)、16日(水)
      12月 7日(水)、21日(水)
  令和5年 1月11日(水)、18日(水)
       2月 1日(水)、15日(水)
       3月 1日(水)、15日(水)

  <場所>京都府中丹西保健所(京都府福知山市篠尾新町1丁目91)第4会議室他
  <お問い合わせ> 京都府家庭支援総合センターひきこもり支援相談電話
             電話:(075)531-5255(9時~16時) 


◎乙訓少年支援の会ひまわり「第31回 教育講演会としゃべり場」のご案内

  乙訓少年支援の会ひまわりでは、元世田谷区立桜丘中学校校長の西郷孝彦さんを
 お招きし、校長時代に取り組んでこられた「発達特性に応じたインクルーシブ教育」、
 「校則や定期テストの廃止」といった取り組みについて、お話しいただくことにして
 います。ご興味のある方は、是非、ご参加ください。

   日時:2022年7月2日(土)
        18時30分~(開場は18時15分~)
     
   場所:長岡京市中央生涯学習センター3階 特別展示室

   内容:「校則をなくした中学校」~たった一つの校長ルール~
      講師:西郷 孝彦 氏
         元東京都世田谷区立桜丘中学校 校長

   参加費:無料

   申込、お問い合わせ:参加については、事前申込が必要です。
      ひまわりホットライン(090-9289-2600)またはメール(m-fujiki@pj9.so-net.ne.jp)
      まで、ご連絡ください。



◎厚生労働省ひきこもり支援ポータルサイト「ひきこもりVOICE STATION」開設のお知らせ

  このたび、厚生労働省ひきこもり支援ポータルサイト「ひきこもりVOICE STATION」が
 開設されました。ひきこもりに関する基礎情報や全国の相談窓口、イベント情報等が掲載
 されています。随時更新されていきますので、是非、ご覧ください。
 
  https://hikikomori-voice-station.mhlw.go.jp/  
 
 【主な掲載内容】
  ・ひきこもりに関する基礎情報
  ・全国の相談窓口
  ・イベント情報(シンポジウム/サミットなど)※イベント動画も後日掲載します
  ・当事者経験のある著名人・専門家によるインタビュー記事
  ・当事者や家族、支援者の声を集めたラジオ風音声コンテンツ など



◎新型コロナウイルス感染症予防について◎

  新型コロナウイルス オミクロン株の新たな変異がみられるという報道もあり、1日の
  感染者数もなかなか減少しない状況が続いています。

  家庭支援総合センター、チーム絆地域チームにおける相談、イベント等につきまして、
  状況に応じて、変更する場合があります。もし、変更があった場合等につきましては、臨
  時のメールマガジンを送信する等して、ご案内をさせていただきます。ご理解の程、よろ
  しくお願い申し上げます。
 
  皆さまにおかれましては、すでに実践いただいているところですが、今後も引き続き、
  ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

 *感染を防ぐために*
  ~3つの基本~
  ・正しいマスクの着用
  ・こまめな手洗い
  ・外出先での手指消毒設備の活用

  ~ディスタンス~
  ・人と人との距離を確保して、大声での会話を控える

  ~換気~
  ・正しく換気
  ・こまめに換気

  ~リスク回避~
  ・感染リスクを回避
   人混みを避ける
   基本的な感染対策等の実践
 


┗■ 4.京都府からのお知らせ 
     脱ひきこもり支援センター&チーム絆の取り組み
 └────────────────────────────――――

  京都府では、ひきこもり状態にある方とその御家族を支えるため、京都府
 家庭支援総合センター内に「脱ひきこもり支援センター」を設置しています。
  また、ひきこもり状態にある方やその御家族が、身近な地域で訪問・相談
 等の支援を受けられるよう、民間団体と連携し「チーム絆・地域チーム」を
  府内に設置しています。
  脱ひきこもり支援センターと地域チームが「チーム絆」として協働し、ひ
  きこもり状態にある方が社会とのつながりを強めていけるよう支援していき
  ます。

 ☆☆ 脱ひきこもり支援センター(京都府家庭支援総合センタ-内)☆☆
   電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00   ※祝日・年末年始を除く
   来所相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
  
   ┌────────────────────────────┐
   │ひきこもり相談専用電話:075-531-5255          │
   │問合せ等メールアドレス:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp    │         
   └────────────────────────────┘

 
 ★★★ 乙訓地域チーム★★★
  NPO法人乙訓障害者事業協会 『乙訓もも』
   住所:長岡京市開田1丁目5-5
   電話:075-952-2890
   受付日時:月~金 9:00~16:00

 ★★★ 山城北地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい	
   住所:宇治市木幡赤塚47-12
   電話:0774-32-6187
   受付日時:月~金 10:00~17:00

 ★★★ 山城南地域チーム ★★★
  社会福祉法人南山城学園 京都府「チーム絆」山城南相談室
   住所:木津川市木津雲村111-1三浦ビル2F 211-1
   電話:080-4682-8032
   受付日時:月~土 10:00~17:00

 ★★★ 南丹地域チーム★★★
  京都府チーム絆 学びの森
   住所:亀岡市南つつじヶ丘大葉台2-44-9
   電話:0771-20-4829
   受付日時:月~金 10:30~17:30

 ★★★ 中丹地域チーム ★★★
  NPO法人ニュートラル
   住所:福知山市厚中町206
   電話:090-7363-8530
   受付日時:月~金 9:00~16:00
 
 ★★★ 丹後地域チーム ★★★
  企業組合労協センター事業団『ひととわ』
   住所:京丹後市峰山町杉谷29-4
   電話:080-2507-9010
   受付日時:月~金 9:00~18:00(水曜日午後は閉館)


────────────────────────────────☆


 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第182号は
 いかがでしたでしょうか?
  次号は、7月下旬に配信予定です。

     
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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃ (事務局:京都府 脱ひきこもり支援センター
┃
┃○ 記事の無断転載・転写・コピー・転送等はご遠慮願います。
┃ 
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┃配信登録・停止:https://kyoto-hikikomori-net.jp/mail/
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