ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 創刊号
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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  −ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします−  
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                創刊号:2007年3月27日発行


□ はじめまして!

 ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の創刊号です。
 登録いただき、ありがとうございました。

 ほっ都マガジンでは、これから毎月第4火曜日、新着情報を中心に、
 ひきこもりの支援情報と、ひきこもりに悩んでおられる本人、ご家族
 への「安心」をお届けします。よろしくお願いします!


 ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

 1. はじめに

 2. 支援の現場から 〜支援団体活動紹介〜
    「NPO法人京都教育サポートセンター」

 3. 特集
        「社会的ひきこもり・不登校を考えるシンポジウム」

 4. イベント情報

 5. 京都府からのお知らせ

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┗■ 1. はじめに
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□ こんな記事をお届けします!

 ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、
 みなさんが常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、
 次のような記事をお届けします。

 ○「支援の現場から 〜支援団体活動紹介〜」
  京都府で活動されている様々な支援団体の情報をお伝えします。

 ○「声」
  ひきこもり支援情報ポータルサイトに寄せられた声を紹介します。

 ○「イベント情報」
  ひきこもりに関する勉強会や講演会の情報をお伝えします。

 ○「京都府からのお知らせ」
  京都府で実施するひきこもり支援や就業支援情報をお伝えします。

 ○「特集」
  3,6,9,12月号では、特集として、イベントの開催報告や
  専門家の方のひきこもりに関するコラムなどを紹介します。

 メルマガの発行は毎月第4火曜日です。
 お知り合いにもぜひ、紹介してあげてくださいね。


□ より詳しい情報はポータルサイトで!

 「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
 (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを
 掲載しています。メルマガでは伝えきれない、詳細な情報や画像も
 ポータルサイトに載せていきますので、ぜひご覧ください!


□ 「インターネット相談」「電話相談」をご利用ください!

 相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。
 ひきこもりで困っておられるご本人・ご家族の方は、
 ぜひインターネット相談や電話相談を利用してみてください。

 ○インターネット相談(ひきこもり支援情報ポータルサイト)
  http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/
  専門の訓練を受けている相談員がおこたえします。
  24時間受付中

 ○電話相談(ひきこもり相談支援センター)
  精神保健福祉相談員等がおこたえします。
  電話:075−641−2291
  開設時間:月曜日から金曜日(祝日を除く)
       9時から12時、13時から16時



┗■ 2. 支援の現場から 〜支援団体活動紹介〜
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□ 今回は京都市中京区で活動されている「NPO法人京都教育サポートセ
 ンター」のDJ(ドリームジャーニー)についての取組をご紹介します。

☆☆☆  DJ(ドリームジャーニー)  ☆☆☆

三条河原町の交差点北東角にあるビルにて当センターは活動しており、
人が交錯する繁華街の中で、ゆるやかに人との関わりを持てる空間作りを
心掛けています。

対象は様々な悩みを抱える若者であり、ひとりひとりが「人として生きて
いくための勇気と自信」を培っていけるようサポートさせていただきます。

当センターの様々な活動の中で、今回は総合プログラムDJ
(ドリームジャーニー)を紹介させていただきます。

平成18年度のDJは、カフェミーティングにおいて、参加者全員で月ごとの
テーマや計画を決定し、それをその月で行っていきました。

ここでは12月の活動をご報告いたします。

12月はクリスマスがテーマで、クリスマス会に向けたツリーや雪だるまの
ついたテーブルクロス作りがメインでした。

実は8月のテーマであった裁縫が今回の活動に繋がったのです。
裁縫は女性陣が得意な分野なので、初めは彼女たちがリードしていましたが、
男性陣もサクサクと玉結びや波縫いなどをマスターしていきました。
そして、お気に入りの生地を買いに行ってブックカバーなどを作ったのです。

その経験がテーブルクロス作りに生かされました。
実際に出来上がったテーブルクロスは、クリスマスの雰囲気にぴったりと
マッチして、フリースペース全体が華やいで見えました。

また、参加者の提案でプレゼント用のアロマキャンドルを作ったりもしまし
た。クリスマス会ではDJメンバーからの贈り物として、ピンクやエメラルド
グリーンの大小様々なキャンドルが参加者の手に行き渡り、とても素敵な
ときを過ごせました。

家に帰ってキャンドルに火を灯すと、かすかなラベンダーの香りと共に、
クリスマス会の出来事が思い出されたものです。
最後に、最近の活動としまして、野菜生活をテーマに、小松菜や
ラディッシュのプランター栽培をしています。
収穫と食事会が楽しみな今日この頃です。


☆☆☆                ☆☆☆

NPO法人京都教育サポートセンターの情報は、
ひきこもり支援情報ポータルサイトでもご紹介しています。

http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/shien/detail/ksce.php


☆☆☆

次回号では「子どもの強迫(OCD)友の会」をご紹介する予定です。




┗■ 3. 特集「社会的ひきこもり・不登校を考えるシンポジウム」
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去る3月3日(土曜日)、京都市南区の「京都テルサ」において、
「社会的ひきこもり・不登校を考えるシンポジウム」が開催されました。
定員を上回る約220名の方が参加され、ひきこもり支援に取り組んでおら
れる精神科医・斎藤環先生の基調講演、京都府の支援機関や民間支援団体の
方によるパネルディスカッションと、「ひきこもり・不登校合同相談会」が
行われました。

□ 斎藤先生基調講演
 「終わらない思春期〜社会的ひきこもり・不登校〜」の概要

ひきこもりからの回復には、家族以外の理解のある第三者の関わりが必要で
あること、ご家族はまずひきこもりの問題を家庭内で抱えるのではなく、
社会との接点を回復し、関わりを維持することが大切です。

モチベーション(意欲)を維持するために一番有効なのは「家族会」へ
参加されることです。定期的に参加して、近況を報告しあったりする中で、
気持ちを強化し合うことがとても有効です。
ご家族は「どうしてひきこもったのだろう」と考えがちですが、
なぜひきこもったかを考えたり、犯人探しをするよりも、なぜひきこもりか
ら抜け出せないのかを考えることが重要です。

また、ひきこもりは外出できない人のことだとか、ひきこもりは病気である
という誤解がありますが、実際に「ひきこもり」の定義に当てはまる方でも
一定の条件下で外出可能な方が多いのです。
外出の可否に関わらず、本人や家族が何らかの困難を感じられているので
あれば、支援が必要な状態であると考えられます。
ひきこもりは病名や診断名ではなく、不登校と同じように状態を示す言葉で
す。そして、ひきこもりからの回復の道筋は百人百様ですので、支援のあり
方は様々です。

ひきこもりからの回復には様々な試行錯誤を重ねる必要がありますが、
その中で役立つ方法として大切な三つのことについてご紹介されました。
1.「今うまくいっていることは続ける」
2.「うまくいかないことはやめる」
3.「かつてうまくいったことは、もう一度やってみる」
このことを「ブリーフセラピーの三原則」といいます。
簡単なようで、なかなか実行するのは難しいことですが、
ぜひ実践してみてください。


□ パネルディスカッション

龍谷大学友久久雄教授をコーディネーターにお迎えし、長岡京市立長岡第三
小学校教頭 山本岳様、京都府精神保健福祉総合センター主任 曽我和博様、
NPO法人京都オレンジの会理事長 稲垣緑様、NPO法人恒河沙母親の会
理事長 福島美枝子様、居場所をつくる準備室代表 桜井一二様から、
それぞれ支援のあり方や連携について次のような意見が出されました。
1.ひきこもりの支援は一様ではなく、状態に応じた対応が必要。
2.関連機関の連携が必要、特に顔の見える連携が必要。
3.まず家族の対応、家族への支援が大切。
4.本人にとっては自分を理解してくれる場所と、社会との繋がりが大切。
5.人を傷つけるような行動や言葉を本人にしてはならない。
6.現在の社会の価値観の一元化、ある価値観しか認めないという風潮が
  やはり問題を作っているのではないか。
7.生きる力、生き抜く力を育んでいくことが大切。
8.頭で考えるよりも、体を使っていろんな行動をすることが大切。


いかがでしたでしょうか。
シンポジウムの様子は、ひきこもり支援情報ポータルサイトでもご紹介して
いきます。




┗■ 4. イベント情報
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○「京都ひきこもりと不登校の家族会ノンラベル」からのお知らせ

アスペルガー援助者養成講座(全4回)受講者を受付中です。

『アスペルガー障害 思春期・青年期・成人期への援助』
チーム・ケアの充実で適切な理解と援助を

2007年5月12日・19日・26日・6月2日
(各回午後1時15分開場、1時40分開会、4時40分閉会)
ラボール京都 ホール(京都労働者総合会館 京都市中京区四条御前)





┗■ 5. 京都府からのお知らせ
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○ 「ジョブカフェ」京都府若年者就業支援センター からのお知らせ

「eラーニングプログラム」
(http://www.pref.kyoto.jp/jobcafe/e-learning/)
「働くための考え方」や「パソコンスキル」などを、テキストをダウンロード
して、自宅で学習できます。
項目毎に2〜3分単位に編集してありますので、自信のない箇所だけ勉強する
こともできます。


○ 京都府では、皆さんの就業を支援する「京都ジョブパーク」を4月3日に
オープンします。
場所は現在ジョブカフェのある、京都市南区の「京都テルサ」内です。
京都ジョブパークでは、京都式「地域で支える共同運営」で、ジョブカフェか
ら更にパワーアップして皆さんの就業を支援します!





 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」創刊号は
いかがでしたでしょうか?
みなさんのご意見、ご感想をお待ちしています。

次回メルマガは、4月24日(火)発行予定です。

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