ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第183号


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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします-  
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              第183号:2022年7月19日発行


 □  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第183号
    です。

   毎月購入しているクロスワードパズルの問題で、「京言葉でスケルト
  ン」というページがありました。「こんな言葉、知ってる?」と母に尋
  ねると、「よう『おやかまっさん』とか、言うてたなあ~」と話してく
  れました。

   先日、京都に遊びに来た友人とタクシーに乗る機会があり、運転手さ
  んから、「どの道、通りまひょ」って聞かれたので、「この道、まっす
  ぐどんつきまで行って、右に曲がっておくれやす」と返答すると、友人
  はクスクス笑っていました。京都では、普通の会話なんですが…。

   大事にしたいですね、京言葉。

   いよいよ夏、本番どす。この暑さはえげつなおすな、普通やおへん。
  おぶようけ飲んで、あんじょう水分補給。暑い日は、くれぐれも無理せ
  んようにしておくれやす。

    
   ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼
 
  1.はじめに
  2.リレーコラム
     「過去を生き、今を生き、、、これからを生きる」
                                企業組合労協センター事業団『ひととわ』
                                          臨床心理士 服部 恭子 氏
                
  3.イベント等情報
  4.京都府からのお知らせ

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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」は、月刊でひ
  きこもり支援についてのいろいろな情報をお届けしています。
  お役に立ちそうな情報があれば、お知り合いの方などに、広く紹介して
   ください。

 □ バックナンバーはポータルサイトで!
   「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
   (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
    ています。

 □ 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
  「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!

   相談は、問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困っておられる
  ご本人・ご家族の方は、ぜひ「インターネット相談」を利用してみてく
   ださい。インターネット相談は24時間受付で、専門のスタッフが対応
  します。

   また、「掲示板」では、ひきこもりに関するトピックについて、他の
  閲覧者の意見を募る等の交流をができます。ぜひご活用ください。
 
   ○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/



┗■ 2.リレーコラム
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   「過去を生き、今を生き、、、これからを生きる」
 
                    企業組合労協センター事業団『ひととわ』
                           臨床心理士 服部 恭子

  今年で94歳になる親族の彼女が「認知症」と診断されて2年になります。助けを
 借りずに杖で歩くことも、一人で食べることも、トイレにも自分で行かれますが、直
 近の話はすぐに忘れて、「そんなことしていない」、「そんなこと覚えはない」と言
 われます。

  しかし、10代の終わりに体験した「大阪で突然の空襲で防空壕に駆け込んで避難
 して、入り口近くで横にいた友人が弾丸に当たり亡くなりなって、焼け野原の跡で木
 を積んで荼毘に付したこともあった。」ということ、九死に一生を得たこと、食糧難
 だったこと等の戦争時代を、昨日のように克明に繰り返し話されます。

  また、彼女は6人姉弟の長女で、「いつも学校から帰ると弟、妹を背中に負ぶって
 子守をしていた」と小学時代の話をして、今は末弟の生存のみになり、「何でお姉ち
 ゃんの私を置いて、先に逝ってしまったんや」と涙をこぼしながら、いつも口にされ
 ます。

  ある時に「いつも弟、妹の子守をしていて、どう思っていたのですか?」と尋ねる
 と、「私もみんなのように友達といっしょに遊びたかった、でも親も一生懸命働いて
 いるし、遊びたいなんて、言えなかった」と泣きながら80年前の心情を吐露されたこ
 ともありました。

  時として、「私を置いて、先に死んだら許さんでなあ」とすごい勢いで言われるこ
 ともあり、「私が話さんようになって『静御前』になったらもうお終いや」とユーモ
 アを意識せず、彼女は話されることもあります。

 「こんなにも長く生きてきた人が周りにいなかったから、この先自分がどうなってい
 くのか分からへんわ」と、周りに100年近くを生きた人のモデルを観てこなかった
 こと、まさか自分が90歳台を生きることを予想もしなかったことが、明日への未知な
 る未踏の時間に戸惑いながら、生きているのが伝わってきます。

  彼女を観ていると、今までの人生で嬉しいことも楽しいことも、いろいろなことが
 あっただろうに、悲しみ、傷つきの感情は奥深く残り、80年の時を超えて、認知症と
 診断されても脳の記憶には残るのかと改めて、感情と記憶のつながりを考えさせられ
 ます。

  また、私たちも同様に悲しみや傷つきの過去のそこに固守して、そのまま時間が止
 まることもありますが、それをひきずりながら今を生きていき、生きていることで、
 明日への未知なる未踏の時間の扉を開けて行くのではないかと、先人の彼女から学ん
 でいます。


 
┗■ 3.イベント等情報
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 ◎令和4年度 ひきこもりを支える家族教室の開催について

   京都府家庭支援総合センターでは、ひきこもり状態にある方を支えるご家族を
  対象とした家族教室を実施しています。家族教室では、ひきこもりについての理
  解や対応方法を学ぶだけでなく、様々なプログラムを通して、ご家族の不安や孤
  立感を和らげることにも取り組んでいます。また、同じ悩みや不安のある参加家
  族の方々に、意見交換をしていただく家族交流も行っています。

   第3回目のプログラムは、7月29日(金)実施分に空きがあります。この家
  族教室は途中参加も大歓迎です。ご興味のある方は、是非、ご参加ください。

   なお、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、昨年度に引き続き、以下の
  点に留意し、家族教室を開催しておりますが、感染状況等に応じて、延期または
  中止する可能性があることをご承知置きください。

  *1テーマにつき2回開催し、参加者の分散を図ります。そのため、完全予約制と
   します。
  *1グループは3~4名の少人数で実施します。最大5グループ、1回で最大20名と
   します。
  *参加者には、会場に入る前の検温、手指の消毒、マスクの着用に御協力をお願
   いします。
  *会場のこまめな換気、家族教室終了後の消毒を徹底します。

   参加をご希望される方は、必ず事前に、ひきこもり相談専用電話までお電話い
  ただき、参加の予約をお願いいたします(京都府在住の方、ひきこもり当事者が
  京都府在住の御家族の方に限らせていただきます)。

   電話:075-531-5255(平日の午前9時から午後4時)
   注※参加には事前予約が必要です。

   ◇令和4年度ひきこもりを支える家族教室プログラム
  <日程>
  (第3回)7月29日(金)         家族療法の考え方を学ぶ
  (第4回)8月30日(火)、9月 2日(金)   子どもの自己肯定感を高めるために親ができること
   (第5回)9月27日(火)、9月30日(金)  支援事例(不登校からのひきこもり支援)から
                     子どもへの接し方を考える
   (第6回)10月25日(火)、10月28日(金) 作業療法士会の取り組み、支援事例の紹介
  (特別編)11月11日(金)       精神科医の話を聴く
   (第7回)11月15日(火)、11月25日(金) 経験者の体験談とトークセッション
  (第8回)12月13日(火)、12月16日(金) ご自身の考え方を知る~認知行動量方の視点~
  (第9回)令和5年
       1月24日(火)、1月27日(金)  発達障害がある方の支援事例
  (第10回) 2月21日(火)、2月24日(金)   振り返り、まとめ

   ▼各回とも事前に電話でご予約いただき、参加希望日をお伝えください。なお、両日参加は
   できません。どちらか1回とさせていただきます。
   ▼日時:毎回13時30分~15時15分
   ▼内容の詳細については、京都府家庭支援総合センターホームページにも掲載しています。
    会場は京都府家庭支援総合センターです。特別編(11月11日)、第7回(11月15日、11月
    25日)開催分については、会場を変更して実施します。

   注1)プログラムの内容については、変更される場合があります。
   注2)北部地域での家族教室については、開催方法、内容等も含め検討中です。詳細が決定
      次第、ポータルサイトなどで御案内いたします。



 ◎令和4年度ひきこもり北部相談の実施について

  京都府家庭支援総合センターでは、毎月2回、京都府中丹西保健所を中心に、
 ひきこもり北部相談を実施しています。「今の状態を変えたい」、「自信が持
 てない」と悩んでおられる当事者の方、「どう接していけば良いかわからない」、
 「本人の状態をどう捉えたらよいかわからない」と困っておられるご家族の相
 談をお伺いします。
  また、令和4年度も、北京都若者サポートステーションと連携し、「働きた
 いけど、どう進めてよいかわからない」、「働く自信が持てない」、「自分の
 得意なこと、苦手なことがわからず、何が向いているのかわからない」、「働
 こうと思っている本人をどのようにサポートすればよいかわからない」といった、
 ご本人やご家族の就労に関する相談をお聴きします。どうぞ、お気軽にご相談
 ください。
 
  なお、相談は事前予約制になっています。相談をご希望される方は、ひきこ
 もり相談専門電話(075)531-5255(平日の午前9時~午後4時)までお電話くだ
 さい。また、「遠くて行けない」、「交通手段がない」等、ご家庭の事情があ
 る場合も、お気軽にご相談ください。

 <日程>
  令和4年 8月 3日(水)、17日(水)
       9月 7日(水)、21日(水)
      10月 5日(水)、19日(水)
      11月 2日(水)、16日(水)
      12月 7日(水)、21日(水)
  令和5年 1月11日(水)、18日(水)
       2月 1日(水)、15日(水)
       3月 1日(水)、15日(水)

  <場所>京都府中丹西保健所(京都府福知山市篠尾新町1丁目91)第4会議室他
  <お問い合わせ> 京都府家庭支援総合センターひきこもり支援相談電話
             電話:(075)531-5255(9時~16時)


 ◎第18回青空教育講演会としゃべり場のお知らせ

  京都南部少年少女自立支援の会「青空」は、京都南部の退職教員が立ち上げ
 た任意の団体です。宇治市や精華町に青少年の居場所である「青空ハウス」を
 開設しています。
  青空では、医師・臨床心理士で、佐保川診療所 所長である田中茂樹さんを
 お招きし、「子どもを信じる子育てと教育」をテーマに、お話しをいただくこ
 とになりました。ご興味のある方は、是非、御参加ください。
 
   日時:2022年9月10日(土)
        18時30分~21時30分(開場は18時~)
     
   場所:宇治市生涯学習センター 第1ホール

   講演:「子どもを信じる子育てと教育」
      講師:田中 茂樹氏
         ・医師・臨床心理士 佐保川診療所 所長
         ・著書「子どもを信じること」 大隈書店

   参加方法:
      会場参加の場合
      ・前日までに、下記のメールアドレスまたは青空ホットラインにご連絡
       ください。

      Zoom申込の場合
      ・前日までに、下記のメールアドレスにメールをしていただければ、折り
       返し、当日のパスワードを送信させていただきます。
     
      ※できるだけ、会場にお越しください。
      ※感染防止等で、会場の使用ができない時は、Zoom配信のみになり
       ます。 

   申込・問合せ:青空ホットライン  電話:(080)2502-5159
                    メール:aozora0274@outlook.jp          
    
 
 
┗■ 4.京都府からのお知らせ 
     脱ひきこもり支援センター&チーム絆の取り組み
 └────────────────────────────――――

  京都府では、ひきこもり状態にある方とその御家族を支えるため、京都府
 家庭支援総合センター内に「脱ひきこもり支援センター」を設置しています。
  また、ひきこもり状態にある方やその御家族が、身近な地域で訪問・相談
 等の支援を受けられるよう、民間団体と連携し「チーム絆・地域チーム」を
  府内に設置しています。
  脱ひきこもり支援センターと地域チームが「チーム絆」として協働し、ひ
  きこもり状態にある方が社会とのつながりを強めていけるよう支援していき
  ます。

 ☆☆ 脱ひきこもり支援センター(京都府家庭支援総合センタ-内)☆☆
   電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00   ※祝日・年末年始を除く
   来所相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
  
   ┌────────────────────────────┐
   │ひきこもり相談専用電話:075-531-5255          │
   │問合せ等メールアドレス:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp    │         
   └────────────────────────────┘

 ★★★ 乙訓地域チーム★★★
  NPO法人乙訓障害者事業協会 『乙訓もも』
   住所:長岡京市開田1丁目5-5
   電話:075-952-2890
   受付日時:月~金 9:00~16:00

 ★★★ 山城北地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい	
   住所:宇治市木幡赤塚47-12
   電話:0774-32-6187
   受付日時:月~金 10:00~17:00

 ★★★ 山城南地域チーム ★★★
  社会福祉法人南山城学園 京都府「チーム絆」山城南相談室
   住所:木津川市木津雲村111-1三浦ビル2F 211-1
   電話:080-4682-8032
   受付日時:月~土 10:00~17:00

 ★★★ 南丹地域チーム★★★
  京都府チーム絆 学びの森
   住所:亀岡市南つつじヶ丘大葉台2-44-9
   電話:0771-20-4829
   受付日時:月~金 10:30~17:30

 ★★★ 中丹地域チーム ★★★
  NPO法人ニュートラル
   住所:福知山市厚中町206
   電話:090-7363-8530
   受付日時:月~金 9:00~16:00
 
 ★★★ 丹後地域チーム ★★★
  企業組合労協センター事業団『ひととわ』
   住所:京丹後市峰山町杉谷29-4
   電話:080-2507-9010
   受付日時:月~金 9:00~18:00(水曜日午後は閉館)


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 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第183号は
 いかがでしたでしょうか?
  次号は、8月下旬に配信予定です。

     
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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃ (事務局:京都府 脱ひきこもり支援センター
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┃○ 記事の無断転載・転写・コピー・転送等はご遠慮願います。
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┃配信登録・停止:https://kyoto-hikikomori-net.jp/mail/
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