ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第174号
								 
								 
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン     
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃  -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします- 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
              第174号:2021年11月9日発行


 □  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第162号
  です。

   朝夕、マスクをしていると、眼鏡が曇るようになりました。つい先日
  まで、暑い、暑いと叫んでいたのがウソのようです。季節は確実に進ん
  でいますね。

   さて、そんなこんなで、大根の美味しい季節になってきましたね。先
  日、コンビニに行ったら、おでんが出ていました。その出汁の中に浮か
  ぶ大根を見ていると、つい食べたくなるんですよね。つい2個購入して
  しまいました。

   朝夕、日中の寒暖差が大きくなり、体調管理も難しい時期です。専門
  家の話では「身体を冷やさないことが大切」のようです。どうぞ風邪な
  どを引かないようにご注意ください。


   ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

  1.はじめに
  2.リレーコラム
   「コロナ禍のひきこもり相談」
                      京都府家庭支援総合センター 
                      ひきこもり支援担当
                                         相談員(臨床心理士)米田 岬

  3.イベント等情報
  4.京都府からのお知らせ

   △▲△▲△▲△▲△▲△▲


┗■ 1.はじめに
 └──────────────────────────――――― 

 □ ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」は、月刊でひ
  きこもり支援についてのいろいろな情報をお届けしています。
  お役に立ちそうな情報があれば、お知り合いの方などに、広く紹介して
   ください。

 □ バックナンバーはポータルサイトで!
   「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
   (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
    ています。

 □ 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
  「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!

   相談は、問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困っておられる
  ご本人・ご家族の方は、ぜひ「インターネット相談」を利用してみてく
   ださい。インターネット相談は24時間受付で、専門のスタッフが対応
  します。

   また、「掲示板」では、ひきこもりに関するトピックについて、他の
  閲覧者の意見を募る等の交流をができます。ぜひご活用ください。

   ○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/



┗■ 2.リレーコラム
 └────────────────────────────――――
   「コロナ禍のひきこもり相談」
                      京都府家庭支援総合センター 
                      ひきこもり支援担当
                                         相談員(臨床心理士)米田 岬


  京都府家庭支援総合センターひきこもり支援担当では、普段ひきこもり相談を
 お受けしていますが、コロナ禍でその人ごとに受け止めが違うなとより感じまし
 た。まずはイメージとしていくつか例を挙げてご紹介します。

 【本人のひきこもり生活を親が知る】
  ご家族からすれば、これまでご自身が仕事に出て本人の過ごし方を知らない分
 “〇〇しているだろう”という理想混じりの予想があったと思います。しかし、
 コロナ禍でお仕事が在宅勤務になって家で過ごすようになり、想像とは違うかた
 ちで過ごす本人の生活を目の当たりにし、本人が自分のタイムスケジュールで自
 由に過ごしていることをご家族は知ることになります。そこで、知ってしまった
 以上、本人自身でひきこもり状態の生活を変えるために動けないなら親として何
 か言わなくてはいけない、言ったほうが良いだろうと察して思うわけです。本人
 からすると、今まで何も言ってこなかった相手が急に自分の生活についての意見
 を出してくるわけですし、驚き・戸惑い・今まで何もしてもらえていなかった怒
 りや寂しさ等、さまざまな感情を抱くことになります。

  皆さんでしたらどう思われるでしょう。今まで自分に対して何も言ってこなか
 った人から急に何かを言われることは、叱責?注意?指摘?あまり良いイメージ
 で反応しないのではないでしょうか?その相手が親であれば、ひきこもり状態と
 いう罪悪感を抱きやすい現実により公平な関係ではない可能性が高いでしょうし、
 反論の余地が生まれにくければ、逃げ道の見つけにくさから「うるさい」等の短
 絡的な反抗でそのやりとりを終わらせるしかなくなり、そうすると関係悪化につ
 ながることが多いです。

  このパターンでは、ご家族にとっても本人にとってもこれまでになかった負担
 が増え、コロナの影響をしんどく思うかたちで受け止めています。

 【学校に行かずに済んで嬉しい】
  毎日みんなと同じ行動をとることに疑問を感じている、しんどい関係になった
 友達と顔を合わせたくない、新学年で新しい環境に慣れることができるか心配し
 ていた、そんな方はうまく休む理由を見つけられず、親にも言えないまま現実的
 には適応的に登校している中で不安やしんどさを抱えていたかもしれません。そ
 の方たちはコロナ禍の休校措置で、誰かに迷惑をかけるだとか、いちいち休みた
 い理由を話したり仮病がバレないか心配したり、そういった行動に罪悪感を抱く
 ことなく家でのんびり過ごすことができるようになり、ほっとした気持ちと場所
 を得られたように思われます。
  一方、そういった学校に行かない生活の中で生き生きとしたこどもの姿にご家
 族は『このまま学校が始まっても行かないんじゃないか?』『不登校になってし
 まうのではないか?』と不安な気持ちを抱き始めます。

  このパターンでは、こども側はコロナの影響に喜び、親側は現状とこれからを
 予期した不安を抱くという一致しない影響の受け方をしています。

  余談ですが、登校するように説得することを目的に話すと、子どもは敏感にそ
 れを察知します。行けない理由ではなく、行かない事実に対しての取り組みをさ
 れることは本人にとってつらいことです。いくら送迎をしてもらう、朝起こして
 もらうなどの方法をとってもらっても、いけない理由は変わらずありつづけるの
 で、制服には着替えるけど玄関で止まってしまう、車には乗るけど降りられない
 ということになります。本人にとっては居心地の悪い空間に行かなくて済む状況
 に安堵し、ほっとしている状態かもしれません。その状況を変えようとするご家
 族を本人が敵視する、反発することは十分にあり得ます。まずは本人の行けない
 理由について確認するための話し合いが必要だと、ご相談をお受けしている中で
 よく感じています。

  また既述パターンの他にも、コロナ禍だから本人に外に出るように働きかけな
 くて済むといったご家族側が日頃の負担感からの解放を感じるパターンや、外出
 規制意識によって出歩く人が少なくなったために外出機会が増やせたと本人が喜
 ぶパターン等受ける影響は同じでも、受け止め方はひとつではなく、真逆のこと
 もあるのです。

  起こる事象は同じでも、立場や状況が違えば受ける影響への受け止め方は違い、
 常に同じ方向を向いているわけではないことがおわかりいただけたと思います。
 何か相手を思って動こうとする時には、いつも相手の言葉で受け止め方やニーズ
 を確かめ、歩幅を合わせることからはじめることが大切と思います。                           


┗■ 3.イベント等情報
 └────────────────────────────――――
 ◎令和3年度「ひきこもりを支える家族教室」の開催について

  京都府脱ひきこもり支援センターでは、ひきこもり状態にある方を支えるご家族を
 対象とした家族教室を実施しています。家族教室では、ひきこもりについての理解や
 対応方法を学ぶだけでなく、様々なプログラムを通して、ご家族の不安や孤立感を和
 らげることにも取り組んでいます。また、同じ悩みや不安のある参加家族の方々に、
 意見交換をしていただく家族交流も行っています。

  第4回のプログラムは、新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が発令され
 ていたため中止となり、その結果、それ以降のプログラムを一部変更しています。

  また、第6回の家族教室からは家族交流会(意見交換会)は実施しておりますが、
 今後の新型コロナウイルス感染症の状況に応じて、対応を変更させていただく場合が
 ありますので、ご承知おきください。

  緊急事態宣言は解除になりましたが、脱ひきこもり支援センターでは、以下のこと
 について、今後も引き続き留意して実施します。

 ・1テーマにつき2回開催し、参加者の分散を図ります。そのため、完全予約制とし
  ます。
 ・1グループは3~4名の少人数で実施します。最大5グループ、1回で最大20名
  とします。
 ・参加者には、会場に入る前の検温、手指の消毒、マスクの着用に御協力をお願いし
  ます。
 ・会場のこまめな換気、家族教室終了後の消毒を徹底します。 

  この家族教室は途中からの参加も大歓迎です。ただし、新型コロナウイルス感染症
 予防の観点から、事前予約制とさせていただておりますので、参加をご希望される方
  は、必ず事前に「ひきこもり相談専用電話」までお電話いただき、参加の予約をお願
 いいたします。

    電話:075-531-5255(平日の午前9時~午後4時)
       ※参加には事前予約が必要です。

 *令和3年度ひきこもりを支える家族教室
 日程 (第7回)11月16日(火)及び12月 3日(金)アンガーコントロール(基礎編)
   (第8回)12月14日(火)及び12月17日(金)支援事例の紹介
   (第9回)令和4年
         1月25日(火)及び 1月28日(金)発達障害について
   (第10回) 2月22日(火)及び 2月25日(金)振り返り、まとめ 

  ※各回とも事前に電話でご予約いただき、参加希望日をお伝えください。なお、
   1テーマにつき両日参加はできません。どちらか1回とさせていただきます。

 時間 13時30分~15時15分

  内容の詳細については、京都府家庭支援総合センターホームページにも掲載を予
 定しています。会場は京都府家庭支援総合センターです。
  注1)プログラムの内容については、変更される場合があります。
  注2)北部地域での家族教室については、現在、開催方法、内容等も含め検討中です。
      詳細が決定次第、ポータルサイトなどで御案内いたします。



 ◎ひきこもり北部相談の実施について
   脱ひきこもり支援センター(家庭支援総合センター)では、次年度も中丹西
  保健所を中心に、ひきこもり北部相談を開催します。

   また、第1水曜日の午前中を基本に、北京都若者サポートステーションと連
  携し、「就労を目指していきたいと思っているが、どのように進めていけばよ
  いかわからない」「働く自信がない」等と悩んでおられる当事者の方や、「就
  職してほしいけれど、どう働きかければよいか、悩んでいる」「ひきこもって
  いる子どもを、どう就労に繋げればよいかわからない」等と困っておられるご
  家族の相談をお聞きし、一緒に考えていける場にしていきたいと考えています。

   開催日は、下記の日程をご参照ください。毎月第1、第3水曜日を予定して
  いますが、5月、11月及び令和4年1月は変則的になっています。また、当セ
  ンターの都合等により、日程が変更になる場合がありますので、ご了承くださ
  い。

   北部相談は予約制になります。相談をご希望される場合は、脱ひきこもり支
  援センター相談電話(電話(075)531-5255)までご予約ください。また、「遠く
  て行けない」、「交通手段がない」等のご事情がある場合も、ご相談ください。

  ○日程  令和3年
       ・11月17日(水)
       ・12月 1日(水)、15日(水)
       令和4年
       ・1月12日(水)、19日(水)
       ・2月 2日(水)、16日(水)
       ・3月 2日(水)、16日(水)

     ※なお、お一人の1回のご相談は1時間です。

  ○お問合せ 脱ひきこもり支援センター
        電話:(075)531-5255 午前9時~午後4時


 ◎シンポジウムのご案内
  NPO法人恒河沙では、「不登校、ひきこもりの青少年の心模様」と題して、
 シンポジウムを開催します。当日は精神科医の塚崎直樹先生をお招きし、不登校、
 ひきこもりの青少年の心について考えてみたいと思います。

  ご興味のある方は、是非、御参加ください。

  ○日時  令和3年11月15日(月) 午前10時45分~午後1時

  ○場所  ギャラリー恒河沙
       (京都市北区紫野下鳥田町17-1)
       ※市バス 北大路堀川下車 徒歩3分

  ○申込・お問い合わせ
       NPO法人恒河沙
       電話(075)493-1953




 ◎新型コロナウイルス感染症予防の取り組みについて◎

   今後も引き続き、京都府脱ひきこもり支援センター、チーム絆地域チーム
  では、相談場面での部屋の換気、終了後の消毒などを徹底し、感染予防に努
  めていきます。

   また、皆さまにおかれましても、マスクの着用、手指の消毒、密の回避に
  努める等、感染拡大防止について、御協力の程、よろしくお願いします。

  ※京都府から新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ※ 
   新型コロナウイルス感染症に関連する、京都府内での発生状況や様々な対応
  状況などについては、京都府ホームページにおいて随時お知らせしています。
  こちらも併せてご覧いただきますよう、お願いいたします。


  (ホームページ)http://www.pref.kyoto.jp/



┗■ 4.京都府からのお知らせ 
     脱ひきこもり支援センター&チーム絆の取り組み
 └────────────────────────────――――

  京都府では、ひきこもり状態にある方とその御家族を支えるため、京都府
 家庭支援総合センター内に「脱ひきこもり支援センター」を設置しています。
  また、ひきこもり状態にある方やその御家族が、身近な地域で訪問・相談
 等の支援を受けられるよう、民間団体と連携し「チーム絆・地域チーム」を
  府内に設置しています。
  脱ひきこもり支援センターと地域チームが「チーム絆」として協働し、ひ
  きこもり状態にある方が社会とのつながりを強めていけるよう支援していき
  ます。

 ☆☆ 脱ひきこもり支援センター(京都府家庭支援総合センタ-内)☆☆
   電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00   ※祝日・年末年始を除く
   来所相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。) 

   ┌────────────────────────────┐
   │ひきこもり相談専用電話:075-531-5255          │
   │問合せ等メールアドレス:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp    │         
   └────────────────────────────┘

 ★★★ 乙訓地域チーム★★★
  NPO法人乙訓障害者事業協会 『乙訓もも』
   住所:長岡京市開田1丁目5-5
   電話:075-952-2890
   受付日時:月~金 9:00~16:00

 ★★★ 山城北地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい   
   住所:宇治市木幡赤塚47-12
   電話:0774-32-6187
   受付日時:月~金 10:00~17:00

 ★★★ 山城南地域チーム ★★★
  社会福祉法人南山城学園 京都府「チーム絆」山城南相談室
   住所:木津川市木津雲村111-1三浦ビル2F 211-1
   電話:080-4682-8032
   受付日時:月~土 10:00~17:00

 ★★★ 南丹地域チーム★★★
  京都府チーム絆 学びの森
   住所:亀岡市南つつじヶ丘大葉台2-44-9
   電話:0771-20-4829
   受付日時:月~金 10:30~17:30

 ★★★ 中丹地域チーム ★★★
  NPO法人ニュートラル
   住所:福知山市厚中町206
   電話:090-7363-8530
   受付日時:月~金 9:00~16:00

 ★★★ 丹後地域チーム ★★★
  企業組合労協センター事業団『ひととわ』
   住所:京丹後市峰山町杉谷29-4
   電話:080-2507-9010
   受付日時:月~金 9:00~18:00(水曜日午後は閉館)

────────────────────────────────☆


 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第174号は
 いかがでしたでしょうか?
  次号は、11月下旬に配信予定です。


 △▲△▲△▲△▲△▲△▲



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃ (事務局:京都府 脱ひきこもり支援センター
┃
┃○ 記事の無断転載・転写・コピー・転送等はご遠慮願います。
┃
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃配信登録・停止:https://kyoto-hikikomori-net.jp/mail/
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━