ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第168号
								 
								 
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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン     
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┃  -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします- 
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              第168号:2021年4月19日発行


 □  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第168号
  です。

   先日、本屋さんへ行き、歳時記(春)を購入しました。俳句??いえ
  いえ、このメールマガジン冒頭の参考にさせてもらうためです(笑)。 
  でも、驚きです。冬の季語と思っていたシクラメンが、春の季語だった
  とは…。

   まだまだ知らないこと、知っているつもりでいることって、たくさん
  ありますね。本当に勉強になります。

   このメールマガジンを担当して3年目に突入しました。ご覧いただい
  ている皆さんに、少しでもホッとしていただけるように…と考えていま
  す。

   このメールマガジンのご意見、ご感想、メールマガジンで紹介しまし
  たイベント等にご参加された方は、是非、京都府ひきこもりポータルサ
  イトの掲示板に、コメント投稿してください。皆さんでこのポータルサ
  イトを盛り上げていただけると幸いです。



   ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

  1.はじめに
  2.リレーコラム
    ~昼夜逆転の意味を考える~
                     京都府家庭支援総合センター 
                     ひきこもり支援担当
                                        相談員(臨床心理士)米田 岬


  3.イベント等情報
  4.京都府からのお知らせ

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┗■ 1.はじめに
 └──────────────────────────――――― 

 □ ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」は、月刊でひ
  きこもり支援についてのいろいろな情報をお届けしています。
  お役に立ちそうな情報があれば、お知り合いの方などに、広く紹介して
   ください。

 □ バックナンバーはポータルサイトで!
   「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
   (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
    ています。

 □ 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
  「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!

   相談は、問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困っておられる
  ご本人・ご家族の方は、ぜひ「インターネット相談」を利用してみてく
   ださい。インターネット相談は24時間受付で、専門のスタッフが対応
  します。

   また、「掲示板」では、ひきこもりに関するトピックについて、他の
  閲覧者の意見を募る等の交流をができます。ぜひご活用ください。

   ○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/


┗■ 2.リレーコラム
 └────────────────────────────――――
   ~昼夜逆転の意味を考える~
                      京都府家庭支援総合センター 
                      ひきこもり支援担当
                                         相談員(臨床心理士)米田 岬


  ご家族からひきこもり相談をお受けする際、ひきこもり状態にあるご本人が
 「昼夜逆転の生活を送っている」というお話しを聴くことは少なくありません。
  また、「この逆転生活をなんとかさせたい」という思いでおられます。

  そもそも、昼夜逆転の生活ってそんなに悪いことで、すぐに直さないといけ
 ないことなのでしょうか。

  ご家族が昼夜逆転を注意する理由には、生活リズムの乱れから体を壊すこと
 を懸念してという理由が大きくあると思います。逆転したままの生活では、登
 校も出勤もしないといけない時間に寝てしまっているため、まずはその時間に
 起きていられるように、出勤や登校の準備ができる状態づくりをしたいと思わ
 れるのではないでしょうか。そう思うのは自然な流れだと思います。特に、こ
 のコロナ禍では、これまでの決まったスケジュールが崩れて、生活リズムが変
 化した方も多いのでしょうか。

  しかし、これはあくまでもご家族からみた、昼夜逆転の生活についての捉え
 方の内のひとつで、ご本人にとっては昼夜逆転した生活を送っていたい理由が
 あると思います。例えば、家族と顔を合わせると、「将来はどうするんだ?」、
 「いつになったら働くんだ?」、「学校へは行くつもりないのか?」と聞かれ
 るかもしれない。そんな怖さを毎日味わっていると、精神的に滅入ってしまう
 のではないでしょうか?自己防衛的な手段として、家族と顔を合わさずに済む、
 外で同年代の人が出勤する姿が見えない、登下校中の学生の楽しい声が聞こえ
 ない、そんな時間が夜中なのです。ご本人は、昼夜逆転していてもいいじゃな
 いかと面倒に思っているわけではなく、自らの意思で日中に寝るなど部屋にこ
 もり、夜中に起きて、起床の声かけに反応を示さないのです。

  あくまでも一例ですが、本人なりの理由があるのはどの方でも同じことが言
 えます。直せない、直さない理由を聞く前に直させることばかりに注目される
 と、やはりしんどくなってしまい、より顔を合わせずに済むような生活へと変
 化させる必要性が出てきてしまいます。それを“状態の悪化”と捉えてしまう
 と、ご本人の理解や支援には繋がっていきません。

  昼夜逆転した生活について、ご家族の視点に立つと、いざ動きたいと思って
 も動けないのではないかと思い、直した方が良い習慣と捉えがちですが、本人
 側の視点に立つと、心身の平静を保つための自己防衛手段で、直したくない習
 慣であることも少なくありません。昼夜逆転の生活を正す前に、なぜそのよう
 な生活を本人が送っているのか考える視点はとても重要だと思います。


┗■ 3.イベント等情報
 └────────────────────────────――――
 ◎令和3年度「ひきこもりを支える家族教室」の開催について

  京都府脱ひきこもり支援センターでは、ひきこもり状態にある方を支える
 ご家族を対象とした家族教室を実施しています。家族教室では、ひきこもり
 についての理解や対応方法を学ぶだけでなく、様々なプログラムを通して、
 ご家族の不安や孤立感を和らげることにも取り組んでいます。また、同じ悩
 みや不安のある参加家族の方々に、意見交換をしていただく家族交流も行っ
 ています。

  新型コロナウイルス感染症予防対策の観点から、脱ひきこもり支援センター
 では、昨年度に引き続き、以下の点に留意し、家族教室を開催することとし
 ます。ただし、状況に応じて、延期または中止する可能性があることをご承
 知置きください。

 ・1テーマにつき2回開催し、参加者の分散を図ります。そのため、完全
  予約制とします。
 ・1グループは3~4名の少人数で実施します。最大5グループ、1回で
  最大20名とします。
 ・参加者には、会場に入る前の検温、手指の消毒、マスクの着用に御協力
  をお願いします。
 ・会場のこまめな換気、家族教室終了後の消毒を徹底します。 

  参加をご希望される方は、必ず事前に、ひきこもり相談専用電話までお
 電話いただき、参加の予約をお願いいたします。

  電話:075-531-5255(平日の午前9時~午後4時)
     ※参加には事前予約が必要です。

 令和3年度ひきこもりを支える家族教室
 日程(第1回) 5月25日(火)及び 6月 4日(金)オリエンテーション他
   (第2回) 6月22日(火)及び 7月 2日(金)精神科医療について
   (第3回) 7月27日(火)及び 8月 6日(金)家族って何??その1
   (第4回) 8月31日(火)及び 9月 3日(金)家族って何??その2
   (第5回) 9月28日(火)及び10月 1日(金)アンガーコントロール(基礎編)
   (第6回)10月26日(火)及び11月 5日(金)本人の体験談
    (第7回)11月16日(火)及び12月 3日(金)支援事例の紹介その1
   (第8回)12月14日(火)及び12月17日(金)支援事例の紹介その2
   (第9回)令和4年
         1月25日(火)及び 1月28日(金)発達障害について
   (第10回) 2月22日(火)及び 2月25日(金)振り返り、まとめ 

  ※各回とも事前に電話でご予約いただき、参加希望日をお伝えください。なお、
   1テーマにつき両日参加はできません。どちらか1回とさせていただきます。

 時間 毎回13時30分~15時15分

  内容の詳細については、京都府家庭支援総合センターホームページにも掲載を予
 定しています。
  会場は京都府家庭支援総合センターです。
  ※第3回(7月27日、8月6日)開催分につきましては、現在、会場を調整しています。
  注1)プログラムの内容については、変更される場合があります。
  注2)北部地域での家族教室については、現在、開催方法、内容等も含め検討中です。
      詳細が決定次第、ポータルサイトなどで御案内いたします。


 ◎ひきこもり北部相談の実施について
   脱ひきこもり支援センター(家庭支援総合センター)では、次年度も中丹西
  保健所を中心に、ひきこもり北部相談を開催します。

   また、第1水曜日の午前中を基本に、北京都若者サポートステーションと連
  携し、「就労を目指していきたいと思っているが、どのように進めていけばよ
  いかわからない」「働く自信がない」等と悩んでおられる当事者の方や、「就
  職してほしいけれど、どう働きかければよいか、悩んでいる」「ひきこもって
  いる子どもを、どう就労に繋げればよいかわからない」等と困っておられるご
  家族の相談をお聞きし、一緒に考えていける場にしていきたいと考えています。

   開催日は、下記の日程をご参照ください。毎月第1、第3水曜日を予定して
  いますが、5月、11月及び令和4年1月は変則的になっています。また、当セ
  ンターの都合等により、日程が変更になる場合がありますので、ご了承くださ
  い。

   北部相談は予約制になります。相談をご希望される場合は、脱ひきこもり支
  援センター相談電話(電話(075)531-5255)までご予約ください。また、「遠く
  て行けない」、「交通手段がない」等のご事情がある場合も、ご相談ください。

  ○日程  令和3年
       ・4月21日(水)
       ・5月12日(水)、19日(水)
       ・6月 2日(水)、16日(水)
       ・7月 7日(水)、21日(水)
       ・8月 4日(水)、18日(水)
       ・9月 1日(水)、15日(水)
       ・10月 6日(水)、20日(水)
       ・11月10日(水)、17日(水)
       ・12月 1日(水)、15日(水)
       令和4年
       ・1月12日(水)、19日(水)
       ・2月 2日(水)、16日(水)
       ・3月 2日(水)、16日(水)

     ※なお、お一人の1回のご相談は1時間です。

  ○お問合せ 脱ひきこもり支援センター
        電話:(075)531-5255 午前9時~午後4時 


 ◎京都府作業療法士学会からのお知らせ

  第167号臨時号でもお知らせしておりますが、京都府作業療法士学会からの
 お知らせです。

  第41回近畿作業療法学会を開催します。

  本学会は「ダイバーシティ 広げよう★自分の視野 挑戦しよう★変化を求めて
 疑おう★これまでの自分」をテーマに、近畿圏内の作業療法士会員が様々な分野の
 方と交流できることを目的の一つとしています。そのため他職種・一般の方々にも
 参加していただきたく、多方面にお声をかけさせて頂いております。

 「作業療法士会ってどんなことをしているの?」、「作業療法士さんって、どんな
 お仕事?」、「ひきこもり支援とどんな繋がりがあるの?」など、素朴な疑問をお
 持ちの方でも大歓迎です。

  なお、当学会は、新型コロナウイルス感染症予防の観点からオンラインによる開
 催となっておりますが、オンラインだからこそできる繋がりがあると考えています。

  興味関心のかある方は是非、御参加ください。


 【イベント名】 第41回近畿作業療法学会

  テーマ:ダイバーシティ 広げよう★自分の視野 挑戦しよう★変化を求めて 疑おう★これまでの自分

  学会長:齋藤嘉子(介護老人保険施設 茶山のさと)

  主 催:近畿作業療法士連絡協議会

 【実施方法】
  オンラインでのLive配信、オンデマンド配信(動画配信期間:5月16日~6月27日)

 【参加費】
  会員OT:3,000円
  非会員OT:10,000円
  一般:1,000円

 【お問い合わせ先】
  近畿作業療法士連絡協議会 メール:kinkiot41kyoto@gmail.com

  ※詳しくは、学会ホームページ、学会のポスターをご覧ください。

 【学会HP】 https://confit.atlas.jp/guide/event/kinot41/top

 【学会ポスター】 https://drive.google.com/file/d/1BPVO12x_OwZGGNOyhenikX5d7QEu-s5z/view?usp=sharing




┗■ 4.京都府からのお知らせ 
     脱ひきこもり支援センター&チーム絆の取り組み
 └────────────────────────────――――

  京都府では、ひきこもり状態にある方とその御家族を支えるため、京都府
 家庭支援総合センター内に「脱ひきこもり支援センター」を設置しています。
  また、ひきこもり状態にある方やその御家族が、身近な地域で訪問・相談
 等の支援を受けられるよう、民間団体と連携し「チーム絆・地域チーム」を
  府内に設置しています。
  脱ひきこもり支援センターと地域チームが「チーム絆」として協働し、ひ
  きこもり状態にある方が社会とのつながりを強めていけるよう支援していき
  ます。

  令和3年4月から、南丹地域チームの名称、丹後地域チームの所在地が変
 更になっています。ご確認ください。

 ☆☆ 脱ひきこもり支援センター(京都府家庭支援総合センタ-内)☆☆
   電話相談:月曜~金曜 午前9時~午後4時   ※祝日・年末年始を除く
   来所相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。) 

   ┌────────────────────────────┐
   │ひきこもり相談専用電話:075-531-5255          │
   │問合せ等メールアドレス:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp    │         
   └────────────────────────────┘

 ★★★ 乙訓地域チーム★★★
  NPO法人乙訓障害者事業協会 『乙訓もも』
   住所:長岡京市開田1丁目5-5
   電話:075-952-2890
   受付日時:月~金 9:00~16:00

 ★★★ 山城北地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい   
   住所:宇治市木幡赤塚47-12
   電話:0774-32-6187
   受付日時:月~金 10:00~17:00

 ★★★ 山城南地域チーム ★★★
  社会福祉法人南山城学園 京都府「チーム絆」山城南相談室
   住所:木津川市木津雲村111-1三浦ビル2F 211-1
   電話:080-4682-8032
   受付日時:月~土 10:00~17:00

 ★★★ 南丹地域チーム★★★
  京都府チーム絆 学びの森
   住所:亀岡市南つつじヶ丘大葉台2-44-9
   電話:0771-20-4829
   受付日時:月~金 10:30~17:30

 ★★★ 中丹地域チーム ★★★
  NPO法人ニュートラル
   住所:福知山市厚中町206
   電話:090-7363-8530
   受付日時:月~金 9:00~16:00

 ★★★ 丹後地域チーム ★★★
  企業組合労協センター事業団『ひととわ』
   住所:京丹後市峰山町杉谷29-4
   電話:080-2507-9010
   受付日時:月~金 9:00~18:00(水曜日午後は閉館)


────────────────────────────────☆


 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第168号は
 いかがでしたでしょうか?
  次号は、5月下旬に配信予定です。


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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃ (事務局:京都府 脱ひきこもり支援センター)
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┃○ 記事の無断転載・転写・コピー・転送等はご遠慮願います。
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┃配信登録・停止:https://kyoto-hikikomori-net.jp/mail/
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