ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第158号
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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします-  
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              第158号:2020年7月2日発行


 □  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第158号
  です。

   今までなら「出来合のものを買おう」という気持ちが働いていたので
    すが、最近は「一度、自分で作ってみよう」という好奇心が強くなって
    います。

   先日、スーパーに行くと「らっきょう」が並んでいました。昨年から
  始めた、らっきょうの漬け込み。と言っても下処理が済んでいるものを
  湯通しして、水分を取って、らっきょう酢を入れるだけですが…。

   らっきょうには抗菌・殺菌作用が強く、消化の促進や疲労回復にも効
  果が期待できる、すごく栄養価の高い食べ物だそうです。

   暑い夏を乗り切るために、少しでもスタミナをつけておかないと…。
  自分で作った以上は、最後まで責任を持って、1日3粒を目標にボリボ
  リと食べようと思っています。でも、自分で作ると少し違う味に感じる
  んですよね、不思議なもので。   
   
    
   ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼
 
  1.はじめに
  2.リレーコラム
    「創造的伴走者としての役割」
                学びの森 専門相談員 沼津 雅子 氏                
  3.イベント等情報
  4.京都府からのお知らせ

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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」は、月刊でひ
  きこもり支援についてのいろいろな情報をお届けしています。
   情報が役立ちそうな方やお知り合いなどに、広く紹介してください。

 □ バックナンバーはポータルサイトで!
   「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
   (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
    ています。

 □ 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
  「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!

   相談は、問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困っておられる
  ご本人・ご家族の方は、ぜひ「インターネット相談」を利用してみてく
   ださい。インターネット相談は24時間受付で、専門のスタッフが対応
  します。

   また、「掲示板」では、ひきこもりに関するトピックについて、他の
  閲覧者の意見を募る等の交流をができます。ぜひご活用ください。
 
   ○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/


┗■ 2.リレーコラム
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      「創造的伴走者としての役割」

                   学びの森 専門相談員 沼津雅子
 
  学びの森(チーム絆南丹地域チーム:亀岡市、南丹市、京丹波町)で
   “ひきこもり”の方の支援をさせていただいて2年が終わりました。「何が
 できただろう???」と自問自答する日々。当事者の方々へ申し訳ない
 気持ちでいっぱいになります。私はほとんどが家族との相談であり、直
 接ご本人に会うことは稀です。しかも、ご本人は、家族とも直接言葉を
 交わすことがなくなって久しい場合も多くみられます。

  そのような中、無力感を感じないでおれない日々が続く一方で、胸を
 なでおろす出来事もありました。私は、丸2年親御さんとだけ会い、そ
 の苦悩をわずかながら共有してきましたが、不運な出来事の中、最悪な
 事態の発生のため、完全に本人はひきこもってしまい、家族との絆は断
 絶してしまって数年が経っている方がおられました。私自身、そのご家
 庭の様子を伺い、「大丈夫かな」「大変なことになってないだろうか」
 と不安に思う日々が続いていましたが、とある試みを機に、劇的な展開
 を迎え、心の底からの言葉のやり取りが親と子の間に生まれたという場
 面に直面しました。この方にとっても、ご家族にとっても、今からが新
 たな人生のスタートになると思っています。

  私は両親と兄の4人家族でしたが、それぞれが大病を経験し、そこから
 私は医療現場の相談員を目指しました。生涯の師となるソーシャルワー
 カーや医師たちとの幸運な出会いがありました。彼らは幅広い知識を持
 ち、何より我がこととして人の痛みを知る人たちでした。また、不登校
 経験の我が子二人のお蔭で、「人はみな善くなろうとしている」という
 理念を掲げる全寮制の学校に出会えたのが大きかったように思います。
 この言葉は今も何度も私を励ましてくれていると実感しています。同時
 に「ほとんどの人が歩かなかった道」(M.Scott Peck著」〈邦題「愛と
 心理療法」氏原寛訳 誠信書房〉という本との出会いは大きいものでし
 た。もう先がないと思う中でも傍らで歩き続ける眼差しを感じることで、
 本来のその人らしい道を歩き続けることができる、ということを伝えて
 くれた本です。

  人は、それぞれの自己実現の道を歩いていきます。孤独であればある
 ほど、どこかから見守る人の存在は重要であると思います。その支援環
 境(人も当然含まれる)を整えることが広義の福祉の役目であり、国の
 責任であると考えます。個々の人間を軽んじない社会環境を設計してほ
 しいと切に願っています。福祉は制度利用だけを意味しないのです。私
 たちもまた、かけがえのない「個」に対応するための相談体制(チーム
 絆)を創り、育てていかなければならないと思っています。限られた資
 源(制度)の中では、かけがえのない「個」に対応できないとも思って
 います。全人的に「個」を理解し、その先に描くその人らしく生きる道
 を一緒に歩く支援者(足元を照らすライトを持つ人)が必要なのです。
 「小さな小舟で濁流を進む人(ひきこもらざるを得ない人)の横に添う
 小さな船を扱ぐ人である」、と表現したカウンセラーもおられました。
 共に別の船で進む関係ではありますが、その間をつなぎ続けるのは言葉
 です。根気強く本人の声を聴き、応答するもう一人の存在、「対話」が
 必要なのではないでしょうか。フィンランド発の『オープンダイアロー
 グ』を南丹で少人数ながら意識しチーム作りの一助にし始めました。自
 分でさえ気づくことのできない内側の声を意識するために、絶対に対話
 が必要です。チーム絆の中にも、お互いの声に耳を傾け、問いかけてく
 れて、気づかせてくれる伴走者が必要なのだろうと思っています。



┗■ 3.イベント等情報
 └────────────────────────────――――
 ◎新型コロナウイルス感染拡大防止の取り組みについて

  緊急事態宣言は解除されましたが、脱ひきこもり支援センターでは、引
 き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた取り組みを継続してい
 きます。また、チーム絆地域チームにおきましても、換気・消毒の徹底、
 面談時間の配慮等の対応をいただいております。
  今後も引き続き、感染拡大防止に御理解、御協力の程、よろしくお願い
 申し上げます。 
 

 ●相談業務
  ・予定の面接、訪問支援については、相談者と事前に調整したうえで実
   施しております。
  ・当センターで面接を行う場合、面接時の換気を徹底しています。また、
   ソーシャルディスタンスを考え、面接時は対角線に座る、間隔が十分
   に確保できない部屋においては、透明なビニールシートで間仕切りを
   し、飛沫による感染防止の徹底を図っています。面接終了時、1日の
   終わりに相談室の消毒を実施しています。
  ・相談者に、引き続き、来談時に検温、マスク着用(相談者が持参され
   ている場合)の協力を求めるとともに体調確認を行っています。相談
   者に37.5度以上の熱があるなど体調不良の場合は面接をお断りし
   ています。また、来談時検温で発熱が分かり相談をお断りする事態に
   ならないよう、できるだけ来談時に家を出る前に検温して平熱である
   ことを確認してもらっています。

 ●ひきこもりを支える家族教室
  ・現在、実施を見合わせております。昨年度のような多くの方に参加い
   ただくようなものではなく、少人数で、3つの密(密閉、密集、密接)
   が避けられるような形で実施できないか、検討しております。再開が
   可能という判断ができた場合、改めて京都府ホームページや、ポータ
   ルサイト等で御連絡をさせていただきます。

 ●研修等
  ・現在、実施を見合わせています。家族教室同様、開催が可能と判断で
   きた場合は、改めて京都府ホームページや、ポータルサイト等で御連
   絡をさせていただきます。
 

   新型コロナウイルス感染症に関連する、京都府内での発生状況や様々
  な対応状況などについては、京都府ホームページにおいて随時お知らせ
  しています。こちらも併せてご覧いただきますよう、お願いいたします。

  (京都府ホームページ)
   https://www.pref.kyoto.jp/


 ◎ひきこもり北部相談の実施について

   脱ひきこもり支援センター(家庭支援総合センター)では、今年度も
  中丹西保健所において、ひきこもり北部相談を開催しています。

   第3水曜日の午前中は、北京都若者サポートステーションと連携し、
  「就労を目指していきたいと思っているが、どのように進めていけばよ
  いかわからない」「働く自信がない」等と悩んでおられる当事者の方や、
  「就職してほしいけれど、どう働きかければよいか、悩んでいる」「ひ
  きこもっている子どもを、どう就労に繋げればよいかわからない」等と
  困っておられるご家族の相談をお聞きし、一緒に考えていける場にして
  いきたいと考えています。

   開催日は、下記の日程をご参照ください。なお、相談は予約制になり
  ます。相談をご希望される場合は、脱ひきこもり支援センター相談電話
 ((075)531-5255)までご予約ください。

  ○日程  令和2年
       ・7月15日(水)
       ・8月 5日(水)、19日(水)
       ・9月 2日(水)、16日(水)
       ・10月 7日(水)、21日(水)
       ・11月 4日(水)、18日(水)
       ・12月 2日(水)、16日(水)
       令和3年
       ・1月 6日(水)、20日(水)
       ・2月 3日(水)、17日(水)
       ・3月 3日(水)、17日(水)

     ※なお、お一人の1回のご相談は1時間です。

  ○お問合せ 脱ひきこもり支援センター
        電話:(075)531-5255 午前9時~午後4時
 


┗■ 4.京都府からのお知らせ 
     脱ひきこもり支援センター&チーム絆の取り組み
 └────────────────────────────――――

  京都府では、ひきこもり状態にある方とその御家族を支えるため、京都府
 家庭支援総合センター内に「脱ひきこもり支援センター」を設置しています。
  また、ひきこもり状態にある方やその御家族が、身近な地域で訪問・相談
 等の支援を受けられるよう、民間団体と連携し「チーム絆・地域チーム」を
  府内に設置しています。
  脱ひきこもり支援センターと地域チームが「チーム絆」として協働し、ひ
  きこもり状態にある方が社会とのつながりを強めていけるよう支援していき
  ます。

 ☆☆ 脱ひきこもり支援センター(京都府家庭支援総合センタ-内)☆☆
   電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00   ※祝日・年末年始を除く
   来所相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
  
   ┌────────────────────────────┐
   │ひきこもり相談専用電話:075-531-5255          │
   │問合せ等メールアドレス:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp    │         
   └────────────────────────────┘

 ★★★ 乙訓地域チーム★★★
  NPO法人乙訓障害者事業協会 『乙訓もも』
   住所:長岡京市開田1丁目5-5
   電話:075-952-2890
   受付日時:月~金 9:00~16:00

 ★★★ 山城北地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい	
   住所:宇治市木幡赤塚47-12
   電話:0774-32-6187
   受付日時:月~金 10:00~17:00

 ★★★ 山城南地域チーム ★★★
  社会福祉法人南山城学園 京都府「チーム絆」山城南相談室
   住所:木津川市木津雲村111-1三浦ビル2F 211-1
   電話:080-4682-8032
   受付日時:月~土 10:00~17:00

 ★★★ 南丹地域チーム★★★
  京都府教育委員会認定フリースクール 学びの森
   住所:亀岡市南つつじヶ丘大葉台2-44-9
   電話:0771-20-4829
   受付日時:月~金 10:30~17:30

 ★★★ 中丹地域チーム ★★★
  NPO法人ニュートラル
   住所:福知山市厚中町206
   電話:090-7363-8530
   受付日時:月~金 9:00~16:00
 
 ★★★ 丹後地域チーム ★★★
  企業組合労協センター事業団『ひととわ』
   住所:京丹後市久美浜町小字東本町3178-3
   電話:080-2507-9010
   受付日時:月~金 9:00~18:00
                (水曜午後は閉館) 


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 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第158号は
 いかがでしたでしょうか?
  次号は、7月下旬に配信予定です。

     
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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃ (事務局:京都府 脱ひきこもり支援センター
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┃○ 記事の無断転載・転写・コピー・転送等はご遠慮願います。
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