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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン
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┃ -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします-
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第141号:2018年12月28日発行
□ ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第141
号です。
年末になりましたね。
店先にお正月のお飾りが華やかに並んでいます。来年の干支は猪な
んですね、可愛らしいイノシシやうり坊の置物もたくさん出ています。
クリスマスの飾りよりも“ほっこり感”があって心和む雰囲気。
寒いですが、ちょっとだけ、覗きに出かけてみませんか?
▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼
1.はじめに
2.リレーコラム
「ひきこもる人と歩む意味」
学びの森 ソーシャルワーカー 沼津 雅子さん
3.イベント等情報
4.京都府からのお知らせ
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┗■ 1.はじめに
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□ ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」は、月刊でひ
きこもり支援についてのいろいろな情報をお届けしています。
情報が役立ちそうな方やお知り合いなどに、広く紹介してください。
□ バックナンバーはポータルサイトで!
「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
(http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
ています。
□ 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!
相談は、問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困っておられる
ご本人・ご家族の方は、ぜひ「インターネット相談」を利用してみてく
ださい。インターネット相談は24時間受付で、専門のスタッフが対応
します。
また、「掲示板」では、ひきこもりに関するトピックについて、他の
閲覧者の意見を募る等の交流をができます。ぜひご活用ください。
○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/
┗■ 2.リレーコラム
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ひきこもる人と歩む意味
学びの森 ソーシャルワーカー 沼津雅子
この春から、亀岡市にある「学びの森」で、チーム絆の相談員としてひき
こもり支援に関わらせていただくことになった。
私がずっとソーシャルワーカーとして意識し、そして努力してきたことは、
「個別性の尊重」であり、人は、時間の流れの中で出会う、人を含む環境と
の相互作用の結果としての現実を生きている、ととらえることであった。
40数年前、私は大学で生涯の師に出会うことができた。その人はソーシャ
ルワーカーであり、現場実践を経て多くの後進の育成に携わっていた。その
教えを受け、私は病院のソーシャルワーカーとなり、多様な文化に精通して
いる精神科医達との幸運な出会いに恵まれた。そこで、彼らが語る古今東西
の多種多様な人のあり様と多様な解釈に接することができた。そうした中で、
個人も、社会も豊かになると信じていたようである。今思うと。
私は、ある時期、臨床心理士の資格を得(生活のため)、某市で20数年のス
クールカウンセラー活動を経験した。このことは、現在の仕事につながるも
のである。
着任早々の忘れられない出来事がある。職員室後方で記録を書いていた私
の横で、生徒と先生との他愛ない会話が始まる。打ち解けた良い雰囲気であ
る。次の瞬間、生徒の言葉に先生は切れた。あっという間に手が飛んで額か
ら出血。翌日、私は、その先生の行為がいかに問題かを、学校にも当の先生
にも伝えた。まさか問題提起されるとは思わないのが当時の状態だった。
しかし、学校も当の先生もとても真摯に受け止めてくれた。それ以外の生
徒たちの課題にも関心は広がり、放課後、職員室の隅っこで先生方との対話
が続いた。この時期も人との関係性の深まり、広がりに信頼を持つ時期であ
った。
しかし、今、現実はどうであろうか。人の多様性を認める方向に、スロー
ガンも法制度も整えられてきてはいるが、大多数の人の向かう方向は、寛容
なものでなくなってきているように思えてならない。こうした様子に、ひき
こもる人たちはその理由はわからずとも、肌で痛みを受けているのではない
だろうか。
全ての子どもが、既存の学校や大多数が歩む道に沿うことができるもので
はない。家族がそして地域が、それぞれの“居方”を認めなくては、当事者
は怖くて外に出ていけない。
ある時期、社会との交流が持てなくなった人がいたとしたら、そのことを
認め、その人の心の声に耳を澄まさなくてはならない。それによって私たち
自身が気づかされることがきっとある。
しかし、ひきこもる時間がどんどん長くなることは何とかして、止めたい。
当事者にとって、家族も含め外界が冷たく恐ろしく思えた事実を、私たちは
追体験しなくてはならない。そして、多くの世間の圧迫を陰に陽に負う家族
の苦悩を受け止め、傍らで、添って、歩まねばならない。ひきこもらざるを
得ない本人を、待ってやろうとする親や、兄弟が絶望してしまわない手立て
を立てねばならない、と強く思う。
┗■ 3.イベント等情報
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◎ ひきこもりを支える家族教室
脱ひきこもり支援センター(京都府家庭支援総合センター)では、ひきこ
もり状態にある方を支えるご家族を対象とした家族教室を開催しています。
家族教室では、ひきこもりについての理解や対応方法を学ぶプログラムと
参加家族の方々の交流会などを行っています。
次回の開催予定は次のとおりです。
参加には事前予約が必要です。関心のある方は是非お電話ください。
□日時
平成31年1月25日(金)午後1時30分~3時30分
□内容
ひきこもりを体験した方の体験談 他
□会場:京都府家庭支援総合センター(京都市東山区清水四丁目185-1)
□お問い合わせ・事前予約
075-531-5255(ひきこもり相談専用電話)
※平日の午前9時から午後4時にお電話ください。
◎ 学習会『家族関係のつむぎ直し~家族療法から、そのヒントを考える~』
□日時 平成31年2月17日(日)午後1時~4時30分
(受付12時30分から)
□場所 中京青少年活動センター大会議室
(京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262 ウィングス京都3F)
□講師 龍谷大学文学部臨床心理学科教授 東豊氏
□参加費 500円(子ども・青年は無料)
□定員 40名(定員になり次第締切)
□問合せ 東山区「不登校・ひきこもりを考える親の会」
(担当:上坂)
電話:070-5506-8293
E-mail:Hideuesaka@aol.com
┗■ 4.京都府からのお知らせ
脱ひきこもり支援センター&チーム絆の取り組み
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京都府では、ひきこもり状態にある方とその御家族を支えるため、京都府
家庭支援総合センター内に「脱ひきこもり支援センター」を設置しています。
また、ひきこもり状態にある方やその御家族が、身近な地域で訪問・相談
等の支援を受けられるよう、民間団体と連携し「チーム絆・地域チーム」を
府内に設置しています。
脱ひきこもり支援センターと地域チームが「チーム絆」として協働し、ひ
きこもり状態にある方が社会とのつながりを強めていけるよう支援していき
ます。
☆☆ 脱ひきこもり支援センター(京都府家庭支援総合センタ-内)☆☆
電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00 ※祝日・年末年始を除く
来所相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)
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│ひきこもり相談専用電話:075-531-5255 │
│問合せ等メールアドレス:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp │
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★★★ 乙訓地域チーム★★★
NPO法人乙訓障害者事業協会 『乙訓もも』
住所:長岡京市開田1丁目5-5
電話:075-952-2890
受付日時:月~金 9:00~16:00
★★★ 山城北地域チーム ★★★
ほっこりスペース あい
住所:宇治市木幡赤塚47-12
電話:0774-32-6187
受付日時:月~金 10:00~17:00
★★★ 山城南地域チーム ★★★
社会福祉法人南山城学園 京都府「チーム絆」山城南相談室
住所:木津川市木津雲村111-1三浦ビル2F 211-1
電話:080-4682-8032
受付日時:月~土 10:00~17:00
★★★ 南丹地域チーム★★★
京都府教育委員会認定フリースクール 学びの森
住所:亀岡市南つつじヶ丘大葉台2-44-9
電話:0771-20-4829
受付日時:月~金 10:00~17:00
★★★ 中丹地域チーム ★★★
NPO法人ニュートラル
住所:福知山市厚中町206
電話:090-7363-8530
受付日時:月~金 9:00~16:00
★★★ 丹後地域チーム ★★★
企業組合労協センター事業団『ひととわ』
住所:京丹後市久美浜町小字東本町3178-3
電話:080-2507-9010
受付日時:月~金 9:00~18:00
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▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼
ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第142号は
いかがでしたでしょうか?
次号は、来年1月下旬に配信予定です。
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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃ (事務局:京都府 脱ひきこもり支援センター
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