ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第123号


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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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               第123号:2017年6月27日発行


 □  こんにちは。
    ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第123
    号です。
   
   あちこちで紫陽花(あじさい)の花がきれいに咲いていますね。

   紫陽花は、綺麗に形を整えてやろうと木にハサミを入れると、咲く
  花が小さくなるそうです。
   でも、黙って見ていれば、木がすくすくと大きくなり、大きな花を
  たくさんつけます。
   手をかけてこそ上手く育つ木もあれば、見守るだけの方が良い木も
    ある不思議、人もまた然りかと、紫陽花を見ると思います。


  ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

 1.はじめに

 2. リレーコラム
  (京都府教育委員会認定フリースクール学びの森代表 北村真也さん)

 3.イベント情報

 4.京都府からのお知らせ チーム絆の取り組み 
 

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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報をお届けします!

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、皆さま
 が、常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、月刊で記事を
 お届けしています。

  メルマガの発行は、原則として、毎月第4火曜日です。
  よろしければ、お知り合いにも紹介してあげてくださいね。


 □ バックナンバーはポータルサイトで!

 「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
 (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
 ています。よろしければ、ご覧ください。


 □京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
  「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!

  相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困
 っておられるご本人・ご家族の方は、ぜひ、「インターネット相談」(
 24時間受付。専門のスタッフが対応いたします。)を利用してみてく
 ださい。
  また、「掲示板」ではひきこもりに関する考えについて、他の閲覧者
 に意見を募ること等でご利用いただけますので、たくさんの方との交流
 の場としてご活用ください。
 
   ○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/


┗■ 2.リレーコラム

【もう一つの顔】 

      京都府教育委員会認定フリースクール学びの森 北村 真也


その日私たちは、育子(仮名)のお母さんが撮ったという育子の動画に釘付
けになっていました。

育子は、家以外では蚊の鳴くような声でしか話さない女の子でした。
「高機能自閉症」いわゆるアスペルガー症候群という名称が彼女に与えられ
たラベルでした。
育子は、あまり表情を変えることなくいつもムツッとしていて、怒っている
かのように見えました。
彼女が理解できているのか?困っているのか?
それさえも最初は、よくわかりませんでした。
育子の微妙な表情を読み取り、微妙な仕草から本意を推測し、やり取りする
以外に方法が見つかりませんでした。

そんなある日、保護者面談の時に見せられたのが育子の家での様子でした。
彼女は、とても流ちょうな言葉で家族の様子をカメラに向かって紹介してい
たのです。
テレビのアナウンサーのように、はきはきした言葉と明るい笑顔。
そこには、私たちの知っている育子はいませんでした。
私たちの知らない「もう一つの顔」がそこにはあったのです。

教室で見せる子どもたちの顔は、ある一部分にしかすぎません。
それを見て、その子を理解したと思うのは、私たちの勝手な思い込みかもし
れません。
そこには、視点のずれがあるからです。
子どもたちは、場面を使い分けます。
学びの森にいるとき、学校にいるとき、家にいるとき、様々な顔を見せてい
るのかもしれません。
その子の目には一体どんな世界が見えているのか?
私たちはそこを意識しないといけないように思います。
勝手な思い込みが、大きな誤解を生むからです。

育子の「もう一つの顔」を知った私たち。
それは衝撃的な映像であったと同時に新しい可能性を予感させるものでした。

無表情な育子と感情豊かな育子が、共存する状況の中で、それを区別してい
た楔が外されると、そこに私たちの知らない、家族も知らなかった、新たな
育子が現れてくるかもしれない。
そんな予感を抱きながら、私たちは彼女に接していきました。

その後、育子は公立高校へと進学し、大学で心理学を専攻し、今年の年賀状
には就職活動の様子が記されていました。
誰が就職活動に奮闘する育子の存在を予測できたのでしょうか?
子どもは変わっていくのです。
そして私たちは、その力をどこまでも信じていきたいのです。


┗■ 3.イベント等情報
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 ◎京都若者サポートステーションからのお知らせ
  <パソコンによる職業適性診断と個別相談>
  □日  時 6月30日(金)
        7月28日(金)
        いずれも13時30分~16時30分
  □会  場 ハローワーク京都七条 3階会議室
  □内  容 ・パソコンによる職業適性診断
         ・仕事に関する個別相談会
  □対  象 学校卒業後、一定期間無業の状態にある若者(15~39歳)
  □問合せ先 京都若者サポートステーション
         TEL:075-213-0116

 ◎若年者等就労支援拠点「サザン京都」OPENのお知らせ
  □「サザン京都」の3つのポイント
   1 地域若者サポートステーション京都南
     働くことに踏み出せない若者たちとじっくり向き合い、「働き出す
    力」を引き出し、社会へ踏み出す橋渡しを行います。
   2 ひきこもり支援
     ひきこもり当事者の自立・就労に向け、コーディネーターが各支援
    団体と連携してサポートします。また、ご家族等のサポートも行いま
    す。
   3 生活困窮者等就労準備支援
     中間的就労を通じて一般の事業所等で働くことをサポートします。
  □場  所 城陽市寺田水度坂15-170 きんつぼビル2階
  □開所時間 月~土 10:00~19:00 
  □問合せ先 社会福祉法人南山城学園 若年者等就労支援拠点「サザン京都」
        電話:0774-54-5381(サザン京都代表)
        電話:0774-54-5380(ダイヤル)

 

┗■ 4.京都府からのお知らせ 
        チーム絆&脱ひきこもり支援センターの取り組み
 └────────────────────────────――――

  京都府では、2008年度から、ひきこもり初期段階の青少年を対象に
  訪問・相談を行い、必要とする支援について適切な支援機関を紹介する
  「チーム絆(きずな)」の取り組みを行ってきました。

  今年度は、これまでの取り組みをさらに発展させ、ひきこもり状態の
  方々の社会適応から自立までを一体的に支援するため、京都市東山区に
  ある京都府家庭支援総合センター内に「脱ひきこもり支援センター」を
  京都府福知山総合庁舎には北部サテライトを設置しました。
 
  ひきこもり状態の御本人や御家族が、必要とする支援を受けてお困り
  が改善していけるよう、これまで以上に頑張っていきますので、どうぞ
  よろしくお願いします。

 ☆☆ 京都府家庭支援総合センター(脱ひきこもり支援センター)
    「ひきこもり相談 チーム絆」 ☆☆
   
   電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00 
                 ※祝日・年末年始を除く
   来庁相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
  
   ┌────────────────────────────┐
   │ひきこもり相談専用電話:075-531-5255                 │
   │問合せ等メールアドレス:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp          │         
   └────────────────────────────┘


 ★★★ 京都市・乙訓地域チーム★★★
  NPO法人若者と家族のライフプランを考える会(左京区)
    075-201-8073  (月~金 10:00~17:00)

 ★★★ 山城地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい(宇治市)	
    0774-32-6187  (火~土  10:30~16:00)

 ★★★ 南丹地域チーム★★★
  学びの森(亀岡市)
    0771-20-4829  (月~金  10:30~17:00)

 ★★★ 中丹・丹後地域チーム ★★★
  NPO法人ニュートラル(福知山市)
    090-7363-8530  (月~金 9:00~16:00)    


 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第123号
 はいかがでしたか?
  今回は、京都府教育委員会認定フリースクール学びの森 代表北村 
 真也さんに原稿をお寄せいただきました。

     
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┃ (事務局:京都府 脱ひきこもり支援センター)
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