ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第107号

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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします-  
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               第107号:2016年2月23日発行


 □  こんにちは。
    ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第107
    号です。
    
   関東では春一番が吹いたそうです。
   京都もすぐに春になるなぁ。とほんわりとした気分でいたかったの
  ですが、インフルエンザも流行っているそうで…
   まだまだ寒さ対策は気を抜けません!皆様、体調管理に気を付けて
  お過ごし下さい。
  
   ほっ都マガジンでは、毎月第4火曜日、新着情報を中心に、ひきこ
  もりの支援情報をお届けしています!

   
 
  ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

 1.はじめに

 2. リレーコラム
   (アウラ学びの森知誠館 北村 真也)

 3.イベント情報

 4.京都府からのお知らせ 「チーム絆」の取り組み


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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報をお届けします!

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、皆さま
 が、常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、月刊で記事を
 お届けしています。

  メルマガの発行は、原則として、毎月第4火曜日です。
 よろしければ、お知り合いにも紹介してあげてくださいね。


 □ バックナンバーはポータルサイトで!

 「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
 (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
 ています。よろしければ、ご覧ください。


 □京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトの
  「インターネット相談」「掲示板」をご利用ください!

  相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困
 っておられるご本人・ご家族の方は、ぜひ、「インターネット相談」(
 24時間受付。専門のスタッフが対応いたします。)を利用してみてく
 ださい。
  また、「掲示板」ではひきこもりに関する考えについて、他の閲覧者
 に意見を募ること等でご利用いただけますので、たくさんの方との交流
 の場としてご活用ください。
 
   ○ ひきこもり支援情報ポータルサイト
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/



┗■ 2.リレーコラム

 「心に響く言葉」

                        アウラ学びの森知誠館 北村 真也

  中学2年生のゆき子は、いつもこんなことを考えていました。
 「このままずっと、学校へ行けなくなったらどうしよう。高校も大学も
  いけないし、就職もできなくなってしまう。それに家から一歩も出れな
 くなって、結婚もできないかもしれない・・・」
 彼女の不安は、妄想のように延々と続きます。

 「このまま年いったらどうしよう。更年期になっても、一人やったらい
 っぱい苦しまなあかん。お薬を飲んでも副作用があるかもしれんしなあ
 ・・・。老後は、どうなるんやろう?、ひとりの老後って、考えただけ
 でも怖くなる」
 不安は、とどまるところを知りません。

  ゆき子は、学校へ行こうとすると、「お腹が痛くなる。胸が気持ち悪
 くなる。口内炎ができる。朝起きられなくなる。」いろんな状況が、次
 から次へと出てくるんですが結局、その結末はただ家にとどまるという
 だけでした。
  そして、ただ家にじっとしている自分を振り返ってまた新しい不安を
 作っていったんです。不安が不安を生む、いわゆる「不安のループ」に
 ゆき子は陥っていたわけです。

  ある日、そんなゆき子が嬉しそうにやってきました。
 「昨日、地区の運動があったんですけど、私それに出たんです」
 「すごいなあ」
 「そうでしょ、102歳になるひいおばあちゃんを連れて私、運動会に行
  ったんです。そこ、トイレが一か所しかなくて、最初は無理って思っ
  たんやけど大きいおばあちゃんを連れていかないと、っていう気持ち
  が勇気をくれたかな?」
 「すごいやん」
 「結局、トイレには一回もいかなかった。自分でも驚いたくらいです」
 「いつもトイレのことが不安やのにね」
 「私、思ったんです。案外やってみたらどうってことないなあって・・
  行動に移す前は、ものすごく心配なんやけど、終わってしまえば大丈
  夫。そんなことなんかも、って・・・」 
  ゆき子は、そんな風に自分で自分を振り返っていました。

 「今までのゆきちゃんは、不安が大きくなった時、行動しないという選
  択をしてきた。その時々で、いっぱい理由はあるけれど結局、何もや
  らずに家にいるって選択。
  そうすると、必ず何もやらない自分を見てまた、このままだったら将
  来どうなるんやろうって不安が生まれてしまう。この繰り返しやった
  んだと思う。でも、少し気づき始めた。
  行動に移してみれば、案外大したことないって・・・行動しないのと
  行動するのは、全然違う。
  ゆきちゃんが、行動しなかったらそうしている自分も嫌になるし、新
  しい不安も生まれる。
  これって『借金』を作ってるようなものや。行動しないという選択を
  すればするほどその借金が増えていく。でも、とりあえず行動してみ
  れば、案外できてしまうことに気付く。そんな自分が、好きになれる。
  そしたら、自分に希望が持てるようになってくる。これは『貯金』や。
  ゆきちゃんは、行動しないことで今までいっぱい借金を作ってきたの
  かもしれん。でも100万の借金があっても150万の貯金があれば問題な
  い。
  だから、これからあの運動会の時のようにまず行動することで、貯金
  を作ればいいんや」
  そんなことを私は、彼女に伝えていました。

  それからの、ゆき子は見違えるように変わっていきました。
  『貯金をつくる』というキーワードが、彼女の心に響いたのかもしれ
  ません。
  そんな心に響く言葉を一人一人の子どもたちに対して見つけてタイミ
  ングを見計らって投げかけていくことも私たちの大事な仕事なのかも
  しれません。
 


┗■ 3.イベント等情報
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 ◎京都若者サポートステーションからのお知らせ

  <地域出前相談会>
  □実施日時 3月25日(金)
        いずれも13時30分~16時30分
  □会  場 ハローワーク京都七条 3階会議室
  □内  容 ・パソコンによる職業適性診断
         ・就職に関する個別相談会
  □対  象 学校卒業後、一定期間無業の状態にある若者(15~39歳)
  □問合せ先 京都若者サポートステーション
         TEL:075-213-0116

  
 ◎京都府商工労働観光部 労働・雇用政策課からのお知らせ

  <就職支援計画認定申請及び助成金の申請手続きについて>
    昨年7月に制定した「京都府若者の就職等の支援に関する条例」
    に基づき、NPO等が事業計画を作成し、知事の認定を受けて就
    職支援事業を実施する場合、事業に要する経費を助成します。
  □対象事業
   ・基礎的就職支援事業…ビジネスマナー研修、パソコン研修、短期
              の職業体験など
   ・実践的就職支援事業…自らの事業場を実習訓練の場として提供し
              て行う実際の業務経験を通じた訓練
  □対象経費
   ・指導者及び支援対象者への人件費に要する経費
   ・会議室等賃借料、活動旅費等の支援事業に要する経費
  □補助率等
   1/2以内(上限:100万円)
   ※就職支援計画認定申請及び助成金の申請手続については下記HP
    を御覧ください。
    http://www.pref.kyoto.jp/info/gyosei/soshiki/097/index.html  
   ※お問い合わせ先
    京都府 商工労働観光部 労働・雇用政策課
        TEL:075-414-5085
      FAX:075-414-5092
     メール:rodo-koyo@pref.kyoto.lg.jp

 
┗■ 4.京都府からのお知らせ 「チーム絆」の取り組み
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  京都府では、2008年度から、「チーム絆(きずな)」の取り組み
 を行っています。

  「チーム絆」は、主に義務教育終了後からのひきこもり初期段階の青
 少年を対象に訪問・相談を行い、必要とする支援について適切な支援機
 関を紹介することなどを通じて、青少年の社会的自立を支援しています。


 ☆☆ 京都府家庭支援総合センター「ひきこもり相談・チーム絆」 ☆☆
   
   電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00 
                   ※祝日・年末年始を除く
   来庁相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
 
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   │専用電話:075-531-5255
   │専用メール:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp              
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 ★★★ 京都市・乙訓・南丹地域チーム★★★
  NPO法人若者と家族のライフプランを考える会(左京区)
    075-201-8073  (月~金 10:00~17:00)

  アウラ学びの森 知誠館(亀岡市)
    0771-20-4829  (月~金  10:30~17:00)

 ★★★ 山城地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい(宇治市)	
    0774-32-6187  (火~土  10:30~16:00)

 ★★★ 中丹・丹後地域チーム ★★★
  NPO法人まごころ(綾部市)
    0773-40-2556  (月~金・日 10:00~18:00)    

 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼
  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第107号は
 いかがでしたでしょうか?
  今回のリレーコラムは アウラ学びの森知誠館 北村 真也さんから
 原稿を寄せていただきました。 
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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃     (事務局:京都府 府民生活部 青少年課)
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