ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第101号


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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  -ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします-  
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               第101号:2015年8月25日発行


 □  こんにちは。
    ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第101
    号です。
 
   まだまだ暑く、立秋とは名ばかりのこの頃ですが、そんな中、既に
  多くの学校では新学期が始まったそうです。
   内閣府の調査では、夏休みなどの長期休暇明けの前後は環境の変化
  についていけないなどで、子どもの自殺が増加しているそうです。
   そんな悲しいことが起きないように、普段以上に子ども達の動向に
  注意してあげてください。

   ほっ都マガジンでは、毎月第4火曜日、新着情報を中心に、ひきこ
  もりの支援情報をお届けしています!

    
  ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

 1.はじめに

 2. リレーコラム
  (アウラ学びの森 知誠館 北村真也)

 3.イベント情報

 4.京都府からのお知らせ 「チーム絆」の取り組み


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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報をお届けします!

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、皆さま
 が、常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、月刊で記事を
 お届けしています。

  メルマガの発行は、原則として、毎月第4火曜日です。
 よろしければ、お知り合いにも紹介してあげてくださいね。


 □ バックナンバーはポータルサイトで!

 「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
 (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載し
 ています。よろしければ、ご覧ください。


 □「インターネット相談」をご利用ください!

  相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困
 っておられるご本人・ご家族の方は、ぜひ、インターネット相談を利用
 してみてください。
 
  ○ インターネット相談(ひきこもり支援情報ポータルサイト)
   専門の訓練を受けたスタッフがお答えいたします。  
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/
   時間:24時間いつでも受け付けています。


┗■ 2.リレーコラム

 「不登校の悪循環」

                  アウラ学びの森 知誠館 北村真也

  今日お話しさせていただくことは、不登校問題の悪循環についてで
 す。
  「子どもが突然「学校へ行きたくない」と言い始め、最初は何とか
 「行きなさい!」と強くいうことでいやいや行ってはくれましたが、それ
  も長続きせず、そのうち「お腹が痛い」「頭が痛い」「熱がある」等いろ
  んな身体症状が出始めました。その後どうにもならなくなって、藁をも
  すがる思いで神経内科のお医者さんにかかったところ、「学校に行か
  せようとせず、したいようにさせてあげてください」と言われて好きな
  ようにしています。すると、昼前まで寝ていて、午後からはゲームば
 かり…、正直このままでいいかどうか不安なんです。」
 私たちは、よくこんなご相談をお受けします。

  子どもが「学校へ行きたくない!」と言い始めると、たいていの親御
 さんは何とかして学校へ行かせようと子どもに働きかけます。これを
 「親の学校化」と言いますが、学校と家庭が一体となって子どもを学校
 へ戻そうとしている状態を表しています。

  これを子どもの視点に立って考えてみると、学校でもプレッシャーが
 かかり、本来最もリラックスできるはずの家でもプレッシャーがかかっ
 てくるという状況が目の前に現れることになります。

  これは結構つらいですよね。親御さんにとってもお子さんにとっても
 一番辛い状況がこの段階かもしれません。でも、この状況はあまり長続
 きしません。状況がほとんど好転しないからです。
  そしてそのうち、子どもに自律神経系の身体症状が出始め、「親の学
 校化」は一旦ここで収束することになっていきます。

  アドラー心理学では、この身体症状も子どもから発せられるメッセー
 ジの一つだと解釈します。アドラー心理学では、その行為の原因よりも
 目的を考えます。つまり子どもは、この身体症状を使って家にとどまる
 ことを手に入れるわけです。
  もちろん、意図的にされることは少ないかもしれません。でも結果的
 に、熱が出たりすることで家にいることが許されるんですね。

  いつまでたっても学校へ行こうとしない子ども。そして「これからど
 うなるんだろう?」と夜も寝られず不安に陥っていく親。実はこの構造
 こそが不登校の悪循環を創り出しているんです。

  みなさんに覚えておいてほしいことがあります。それは、その不安が
 「マイナスの期待」だということです。「このままずっと学校へ行かな
 いのでは…」「高校へ行けないんじゃないか…」「やがてひきこもりに
 なるんじゃないか…」「仕事につけないんじゃないか…」不安は妄想的
 に膨らんでいきます。

  でも少し考えてみてほしいんです。目の前のお子さんのその背後に、
 みなさんはとってもネガティブなお子さんの姿を見ておられるんじゃな
 いでしょうか?
  そしてみなさんのお子さんは、そのイメージを感じ取ってしまうので
 す。

  「どうしようもない僕」「親を悲しませてしまう私」「家族のみんなの重
    荷になっている自分」、子どもたちの自己否定観と親の不安は絶えず
    連動しているのかもしれません。


┗■ 3.イベント等情報
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 ◎京都若者サポートステーションからのお知らせ

  <地域出前相談会>

  □実施日時  8月28日(金)
             9月25日(金)
            10月30日(金)
           いずれも13時30分~16時30分

  □会  場 ハローワーク京都七条 3階会議室

  □内  容 ?パソコンによる職業適性診断
          ?就職に関する個別相談会
  
  □対  象 学校卒業後、一定期間無業の状態にある若者(15~39歳)

  □問合せ先 京都若者サポートステーション
          TEL:075-213-0116


  ◎京都府青少年課からのお知らせ

  <京都府ひきこもり支援情報ポータルサイトのリニューアル>

  □ この8月から当ポータルサイトがリニューアルされました。
    より多くのひきこもり当事者や支援者の方々にご利用いただける
   交流掲示板が追加されています。
    ひきこもりについて、ちょっと聞いてみたい事や、ご自分の考え
   など、普段お会いできない方々と意見を交わす場として、是非ご活
   用ください!



┗■ 4.京都府からのお知らせ 「チーム絆」の取り組み
 └────────────────────────────――――

  京都府では、2008年度から、「チーム絆(きずな)」の取り組み
 を行っています。

  「チーム絆」は、主に義務教育終了後から20歳未満のひきこもり初
 期段階の青少年を対象に訪問・相談を行い、必要とする支援について適
 切な支援機関を紹介することなどを通じて、青少年の社会的自立を支援
 しています。


 ☆☆ 京都府家庭支援総合センター「ひきこもり相談・チーム絆」 ☆☆
   
   電話相談:月曜~金曜 9:00~16:00 
                 ※祝日・年末年始を除く
   来庁相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
 
   ┌────────────────────────────┐
   │専用電話:075-531-5255
   │専用メール:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp              
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 ★★★ 京都市・乙訓・南丹地域チーム★★★
  NPO法人若者と家族のライフプランを考える会(左京区)
    075-201-8073  (月~金 10:00~17:00)

  アウラ学びの森 知誠館(亀岡市)
    0771-20-4829  (月~金  10:30~17:00)

 ★★★ 山城地域チーム ★★★
  ほっこりスペース あい(宇治市)	
    0774-32-6187  (火~土  10:30~16:00)

 ★★★ 中丹・丹後地域チーム ★★★
  NPO法人まごころ(綾部市)
    0773-40-2556  (月~金・日 10:00~18:00)    

 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第101号は
 いかがでしたでしょうか?

  今回のリレーコラムは アウラ学びの森 知誠館 北村真也さんに原
 稿を寄せていただきました。
   
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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃     (事務局:京都府 府民生活部 青少年課)
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