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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン
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第57号:2011年11月22日発行
□ こんにちは。
ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第57号です。
近頃はすっかり肌寒くなり、特に朝夕は厚着が必要な季節になってき
ましたね。
今年は京都で過ごす初めての冬になります(物凄く寒いと伺っていま
す)ので、覚悟はしているつもりなのですが、本格的に冬が到来する前
の京都の風景も楽しんでおきたいと思っています。
私は毎朝職場まで自転車で通勤していますが、道を走っていると銀杏
の独特な香りが漂ってきます。
空気が澄んで、木々も色付き、他の季節とは町も自分も違っているよ
うな、そんな感覚を新鮮に感じています。
▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼
1.はじめに
2. リレーコラム
(「チーム絆」NPO法人夢街道国際交流子ども館 酒井 幸男 さん)
3.イベント等情報
4.京都府からのお知らせ 「チーム絆」の取り組み
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┗■ 1.はじめに
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□ ひきこもり支援情報をお届けします!
ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、皆さま
が、常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、月刊で記事を
お届けしています。
メルマガの発行は、原則として、毎月第4火曜日です。
よろしければ、お知り合いにも紹介してあげてくださいね。
□ バックナンバーはポータルサイトで!
「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
(http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載して
います。よろしければ、ご覧ください。
□「インターネット相談」をご利用ください!
相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困
っておられるご本人・ご家族の方は、ぜひ、インターネット相談を利用
してみてください。
○ インターネット相談(ひきこもり支援情報ポータルサイト)
専門の訓練を受けたスタッフがお答えいたします。
http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/
時間:24時間いつでも受け付けています。
┗■ 2.リレーコラム
「広汎性発達障礙(がい)と仲良くなろう」
( 「チーム絆」NPO法人夢街道国際交流子ども館 酒井 幸男 さん)
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フリースクールで学校に行けなくなった不登校の子どもたちとかかわり
ながら、一方、チーム絆の学齢期を越えた青年のひきこもりに日頃接して
いると、どうも区別がつかなくなってしまう。同じ土壌にある症状のよう
に思えてならない。不登校もひきこもりも私は錯誤しているのだろうか。
「子ども館」に籍を置いて数年。学齢期の子どもたちは、いじめが原因
による不登校より、知的遅れはないが、マニアックで対人関係がうまくい
かない等、広汎性発達障礙(がい)と呼ばれるADHDやアスペルガー症候
群の学習障礙を併発しての不適応や不登校相談が多くなっているように感
じる。それは診断名の認知度が高まった半面、まだまだ周囲の理解が浅く、
みんなと違うレッテルを張られることで親に不安が増してきているからな
のだろう。まずその気持ちを丁寧に受け止めながら、子ども館では子ども
の要求や必要に応じた対応を大事にしているのである。みんなと同じであ
りたい気持ちから、診断名を聞くとやっぱりと親御さんは肩を落とされる。
しかし昔から忘れ物や遅刻の常習だったり、対人関係がうまくない変な奴
は私の同級生にいたし、私自身、昔から一風変わって辞書、事典を読むこ
とが大好き人間だった。今も家内からアスペル君と普通に問題視されても
いる。褒め言葉ではないのに内心、自分の関心を広め、人生を豊かにする
原動力となった名誉な称号として、自分では満足している。
大人社会では「ツレがうつになりまして」が話題にのぼるなど、確かに
ストレスで、うつ病は起きやすいと思う。災害や事故によるトラウマとか、
PTSDも特集記事や番組で散見する。それも大人自身に内在する要因で
はなく、外因性のものによるように描いている。社会的責任の重さから、
本心からではないのに『大丈夫です』と人には告げて無理することも多い。
まるで大人自身が内包する問題点を回避しているように見える。「発達障
害に気づかない大人たち」などという本が注目されだしたのは、大人が悩
みを抱え、挫折を繰り返す自分自身の中の病巣に気づき、学びなおそうと
しているのではないのか。
ことほどさように、大人でも心を閉ざしている闇の部分ははっきりしな
いものだ。まして子どもが初めの頃「おなかが痛い」と訴求して登校しぶ
りを始めた時、怠学傾向を叱責したり、学校だけを責めたりして、真の原
因追究が出来ずにずるずると不登校に陥らせてしまうことが多い。子ども
は心の悩みを痛切にいだいているのに、うまく表現できずにいるものだ。
大人がデブリーフィングしてやらずに子どもが不安を解消できるわけがな
い。他人事でなく我が事に置き換えて考えるきっかけをどう作っていくか
を、我々大人は考えていくべきだ。そして漸く子どもの心の異変に気づい
た時こそ、彼らの不安感や失敗への恐れを優しく取り除いていきたい。
ADHDだ、LDだ、アスペルガーだと障礙名を付けることだけが理解の
仕方ではない筈だ。
学齢期を誰からも共感されたりサポートしてもらえないと、やがて社会
に出て行く年齢に達しても、不登校の一因をなしていた対人関係は未熟な
ままにとどまる。実社会での高度に複雑化したコミュニケ—ションについ
て行けなくなったりする不安や悩みが、ひきこもりという二次的な形を生
んでしまうのではないだろうか。
┗■ 3.イベント等情報
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◎京都の定時制・通信制教育を考えるみんなの会さんからのお知らせ
<第17回定時制・通信制進路相談会>
□趣 旨:定時制や通信制高校のことをもっと知っていただき、進路の選
択肢の一つだということを見つけていただくための『進路相談会』
です。
在校生や卒業生・お母さんの体験談、どんな疑問にもお答えする
〈質問コーナー〉のほか、会員の先生方や保護者による〈個別の
進路相談〉も行います。
□日 時:平成23年11月27日(日)13:00〜17:00
□会 場:京都教育文化センター301号室
京都市左京区聖護院川原町4−13
□参加費:無料
【問い合わせ・申し込み】
《京都の定時制・通信制教育を考えるみんなの会》
〒607−8145 山科区東野八反畑町32
TEL:075−593−5543(事務局)
◎NPO法人若者と家族のライフプランを考える会さんからのお知らせ
NPO法人認証記念講演会<長期化するひきこもりと家族の高年齢化に伴う問題>
□プログラム
●第1部 基調講演
『ライフステージに対応したひきこもり支援』
─年齢・状態・環境に応じた柔軟な支援のために─
講師として 竹中 哲夫 氏(日本福祉大学名誉教授)をお招きします。
●第2部 パネルディスカッション
『親による世話ができなくなったひきこもる人の生活維持支援』
─親亡き後を視野に入れた人生(ライフプラン)保障の道を考える─
[パネリスト]
竹中 哲夫 氏(アドバイザー)
薮内 美樹 氏(ファイナンシャルプランナー)
村田 千津子 氏(社会福祉士)
吉永 周平 氏(京都新聞社)
河田 桂子 氏(LPW代表・産業カウンセラー)
□日 時 平成23年12月3日(土)13:30〜17:00
受付開始(13:00〜)
□会 場 ひと・まち交流館 京都 大会議室
京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1
□参加費 800円(定員:300名)
●懇親会
□日 時 平成23年12月3日(土)17:30〜
□会 場 REDNESTA-レドネスタ-
京都市中京区河原町六角東入ル山崎町236 六角ビル2F
□参加費 3,000円(40名 先着)
【問い合わせ・申し込み】
HP : http://kokucheese.com/event/index/17594/
TEL&FAX: 075−201−8073
E-mail : mypath@lpw-kyoto.org
※メール、FAXでお申し込みの場合は、下記を記載ください。
・お名前(ふりがな)
・所属(なしの場合は不要)
・連絡先(TEL、メール等)
・懇親会参加の有無
┗■ 4.京都府からのお知らせ 「チーム絆」の取り組み
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京都府では、2008年度から、「チーム絆(きずな)」の取り組み
を行っています。
「チーム絆」は、主に義務教育終了後から20歳未満のひきこもり初
期段階の青少年を対象に訪問・相談を行い、必要とする支援について適
切な支援機関を紹介することなどを通じて、ひきこもり初期段階の青少
年の社会的自立を支援しています。
☆☆ 京都府家庭支援総合センター「ひきこもり相談・チーム絆」 ☆☆
電話相談:月曜〜金曜 9:00〜16:00
※祝日・年末年始を除く
来庁相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)
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│専用電話:075-531-5255
│専用メール:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp
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☆☆☆ 地域版チーム絆 ☆☆☆
★★★ 京都市・乙訓・南丹地域チーム★★★
NPO法人京都教育サポートセンター(中京区)
075-241-9188 (火・水・金・土 11:00〜16:00)
※出張相談(毎週木曜日・予約制)乙訓総合庁舎(向日市)
NPO法人インホープ (下京区)
075-352-0557 (水・木・金・土 13:00〜19:00)
アウラ学びの森 知誠館(亀岡市)
0771-51-2434 (火・水・木・金 10:00〜16:00)
★★★ 山城地域チーム ★★★
ほっこりスペース あい(宇治市)
0774-32-6187 (水・木・金・土 11:00〜16:00)
NPO法人夢街道国際交流子ども館(木津川市)
0774-26-0271 (月・火・水・木 10:00〜15:00)
★★★ 中丹・丹後地域チーム ★★★
NPO法人まごころ(綾部市)
0773-40-2556 (月〜金10:00〜18:00、日10:00〜20:00)
※出張相談(第一・第二月曜日・予約制)
福知山総合庁舎(福知山市)
舞鶴総合庁舎(舞鶴市)
宮津総合庁舎(宮津市)
峰山総合庁舎(京丹後市)
▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼
ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第57号はいか
がでしたでしょうか?
今回のリレーコラムは、「チーム絆」NPO法人夢街道国際交流子ども館
の酒井 幸男 さんに原稿を寄せてもらいました。
子どもが不安や恐れを抱いているときに、それを取り除くのが周りにい
る大人の役目ですが、その大人が社会の中で心を閉ざしていては、到底
子どもの心を開くことなどできないのでしょう。
社会から大人としての役割を求められたとき、それをしっかりと果たせ
るように、常に自分のこととして考えていくことが何よりも重要なんだと
感じました。
△▲△▲△▲△▲△▲△▲
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┃○ 発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃ (事務局:京都府 府民生活部 青少年課)
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