ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第40号
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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  −ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします−  
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                第40号:2010年6月22日発行


 □ こんにちは!

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第40号で
 す。

  とうとう梅雨に入りましたね。
 
  春先や秋口など、特定の季節について、どうも体調がすぐれないとい
 う方が多いようですが、皆さま、梅雨の時期はいかがですか?

  発行者は、梅雨が大好きです。世界が「しん」と静かになりますし、
 日中でも薄暗いので、ゆっくり寝坊もできますしね。
  
  体調に合う季節、合わない季節、それぞれ、自分にあった過ごし方を
 身につけたいものですね。

  それでは、今号もご愛読ください。

 
  ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

 1.はじめに

 2.コラム「ひきこもりについて考える」
   (チーム絆 児玉 臨床心理士)
 
 3.トピック「厚生労働省の新ガイドラインについて」

 4.イベント情報

 5.京都府からのお知らせ


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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報をお届けします!

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、皆さま
 が、常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、月刊で記事を
 お届けしています。

  メルマガの発行は、毎月第4火曜日です。
 よろしければ、お知り合いにも紹介してあげてくださいね。


 □ バックナンバーはポータルサイトで!

 「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
 (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載して
 います。是非ご覧ください!


 □ 「電話相談」「インターネット相談」をご利用ください!

  相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困
 っておられるご本人・ご家族の方は、ぜひ、電話相談を利用してみてく
 ださい。
 
 ○ 電話相談
   精神保健福祉相談員等がお答えします。
   電話:075−531−5255
   開設時間:月曜日から金曜日(祝日を除く)
        9時から12時、13時から16時
 
 ○ インターネット相談(ひきこもり支援情報ポータルサイト)
   専門の訓練を受けたスタッフがお答えいたします。  
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/
   時間:24時間いつでも受け付けています。



┗■ 2.コラム「ひきこもりについて考える」 
     (チーム絆 児玉 臨床心理士)  
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  はじめまして。昨年からチーム絆の一員として働いています臨床心理士
 の児玉です。
  このチーム絆の一員になってから1年と少しが過ぎ、ようやく仕事にも
 慣れてきました。
 
  ここでは、わたしが日頃、相談に携わる中で感じていることについて、
 お伝えしていきたいと思います。

  それは、積極的に相談したいという強い思いは持っていないまでも、ひ
 きこもりの生活を続ける中で困っている人がいるということです。

  そして、もし本人の許可が得られるならば、こちらから関わっていこう
 とすることは、意味があることなのではないかということも、同時に感じ
 ています。

  わたしが関わった方々の中でも、最初は親御さんがご相談に来られ、わ
 たしたちと話をする中で、ご本人ともお会いしたいという思いを伝えてい
 ただき、ご本人とやりとりをする機会が得られることがありました。

  それは、こちらがご家庭に訪問し、ご本人と話をするということもあり
 ますし、電話を通して話をする、あるいは、お手紙を書くということもあ
 りました。

  そうしたことから、積極的に支援は求めないけれども、「潜在的に」支
 援を求めいている、本人の思いがあったのではないか? と思うのです。

  もちろん、こちらから家庭訪問をしても、ご本人に会えないこともあり
 ます。ただ、ご本人からすれば、その後のこちらの対応も含め、こちらの
 ことを知っていくことや、そのために時間をかけることが、これから会っ
 ていくために、必要であるのかもしれません。

  そうした、こちらのことを「知る権利」や「時間をかける権利」が本人
 にはあると思うので、それを大切にしていきたいと思っています。

  そんなことを考えながら、今わたしは仕事を続けているところです。ひ
 きこもりという問題に対しては、残念ながら特効薬はないように思います。

  できることは、ただ地道にご本人や親御さんとやりとりを重ねていくこ
 とであり、そうしたことを、これからも続けていければと願っています。
    


┗■ 3.トピック「厚生労働省の新ガイドラインについて」
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   ひきこもりに関しては、厚生労働省が、地域の支援者向けに、ガイドラ
 インを発行しています。

  2003年に示された「10代・20代を中心としたひきこもりをめぐる地域精
 神保健活動ガイドライン」の後継として、この度、新たなガイドラインが、
 発表されました。

  「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」が、それです。

  主任研究者は、齊藤万比古先生(国立国際医療センター 国府台病院 第
  二病棟部長)で、三年間かけて研究された成果です。

  主な内容をお知らせしますと・・・


 □ひきこもりの定義

  様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を
 含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわた
 って概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出を
 していてもよい)を指す現象概念である。

  なお、ひきこもりは原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基
 づくひきこもり状態とは一線を画した非精神病性の現象とするが、実際に
 は確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くないこ
 とに留意すべきである。

 □ひきこもりの子どもや青年の数

  全国で約26万世帯

 □ひきこもりの評価が適切に行われるための要素
  
  長期的な関与を続けながら情報を蓄積すること。
  精神障害の有無について(気分障害、統合失調症、発達障害など)判断
 すること。

 □ひきこもりに対する支援

  地域連携ネットワークを構築し、訪問支援(アウトリーチ型支援)も用
 いながら、支援段階にあわせて家族や当事者への支援を実施。



  旧ガイドラインと比較して、精神疾患との関連についての言及が多くな
 っています。思春期心性に触れられている点も、特徴的だと感じました。

  詳しくは、厚生労働省のHPをご覧くださいね。
 http://www.ncgmkohnodai.go.jp/pdf/jidouseishin/22ncgm_hikikomori.pdf
  
 


┗■ 3.イベント情報
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 ○ あやべ若者サポートステーションさんからのご案内

 <里山再生塾 IN せいざん(綾部市里町)>

 □日時  7月17日(土)12:00 集合、14:00〜16:00 勇気の出るライブ
                         Vol.12、16:00頃〜 バーベキュー交流会
       7月18日(日) 7:00 集合 マツタケ山整備講習

  □場所  せいざん(綾部市里町)

 □費用  バーベキュー交流会:若者無料、ご家族千円、ボランティア
                千円
      マツタケ山整備講習:無料

  詳細はこちら
 http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/event/index.php?itemid=999

 【お申し込み・お問い合わせ】
 あやべ若者サポートステーション
 TEL:0773-40-2227、FAX:0773-40-2228


 
 ○ 京都若者サポートステーションさんからのご案内
 
 <働く気持ち・応援相談会 in 伏見>

 □日時  6月26日(土)14:00〜17:00

  □場所  京都市伏見青少年活動センター

 □対象  学校卒業あるいは中退後、一定期間無業の状態(ニート状態)
      にある若者(15歳〜概ね40歳の方)及びその保護者の方
      
 □費用  無料

  詳細はこちら
 http://kyo-sps.com/CCP006.html

 【お申し込み・お問い合わせ】
 京都若者サポートステーション
 TEL:075-213-0116、FAX:075-231-1231



┗■ 5.京都府からのお知らせ
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 ○「チーム絆」の取り組み

  京都府では、2008年度から、「チーム絆(きずな)」の取り組み
 を行っています。

  「チーム絆」は、主に義務教育終了後から20歳未満のひきこもり初
 期段階の青少年を対象に訪問・相談を行い、必要とする支援について適
 切な支援機関を紹介することなどを通じて、ひきこもり初期段階の青少
 年の社会的自立を支援しています。

  本庁のチーム4名と、府内各地の7団体で行っています。
 
  ご遠慮なく、ご連絡くださいね!


 ☆☆☆ 本庁チーム絆 ☆☆☆

   電話相談:月曜〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00 
                ※祝日・年末年始を除く
   来庁相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
 
   ┌────────────────────────────┐
   │専用電話:075-414-4304                  │
   │専用メール:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp              │
   └────────────────────────────┘

 ☆☆☆ 地域版チーム絆 ☆☆☆

 ★★★ 京都市・乙訓・南丹地域チーム★★★
  NPO法人京都教育サポートセンター(中京区)
    075-241-9188  (火・水・金・土  11:00〜16:00)

  NPO法人ノンラベル(南区)
    075-921-3088  (月・火・木・金  10:00〜16:00)

  NPO法人インホープ (下京区)
    075-352-0557  (水・木・金・土  13:00〜19:00)

  アウラ学びの森 知誠館(亀岡市)
    0771-51-2434  (火・水・木・金  10:00〜16:00)

 ★★★ 山城地域チーム ★★★
   ほっこりスペース あい(宇治市)	
    0774-32-6187  (水・木・金・土  11:00〜16:00)

   NPO法人夢街道国際交流子ども館(木津川市)
    0774-26-0271  (月・火・水・木  10:00〜15:00)

 ★★★ 中丹・丹後地域チーム ★★★
   NPO法人まごころ(綾部市)
    0773-40-2556  (月〜金10:00〜18:00、日10:00〜20:00)
    ※出張相談(第一月曜日・予約制)中丹広域振興局(舞鶴市) 
                    丹後広域振興局(京丹後市)



 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第40号はいか
 がでしたでしょうか?

  ひきこもり問題に対しては、様々な意見があり、このメルマガだけでは
 お伝えしきれない情報がたくさんあります。

  その中で、今回目を引いたのは、トピック欄でご紹介した「新ガイドラ
 イン」の冒頭で述べられている言葉です。

  『ひきこもり状態に在る子どもや青年がすべて社会的支援や治療を必要
 としているわけではない・・・家族がそのような生き方を受容しており、当
 事者もその考えである・・・場合、少なくとも当面は支援を要するひきこもり
 状態とはならない』

  どうでしょうか? 目から鱗が落ちませんか? ひきこもることが、人
 生上で、必要な場合もあるのではないでしょうか。

  「ほっ都マガジン」に関するご意見・ご感想など、読者のみなさまから
 のメールをお待ちしています。
  是非、下記アドレスまでお寄せください。

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┃     メールマガジンワーキンググループ 
┃     (事務局:京都府 府民生活部 青少年課)
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