ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第39号
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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  −ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします−  
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                第39号:2010年5月25日発行


 □ こんにちは!

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第39号で
 す。

  新緑がまぶしくなってきましたね。
 
  人通りの多い場所にある建物の軒下では、ツバメの子ども達が元気に
 育って、にぎやかです。

  彼らは、ほとんど人間を警戒しないので、対人関係の構築に苦手意識
 がある発行者は、ちょっとうらやましい気がします。

  でも、敏感タイプの雀たちも、この世でたくましく生きていますよね!

  それでは、今号もご愛読ください。

 
  ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

 1.はじめに

 2.コラム「ひきこもり状態のひとつの側面」
   (チーム絆 岡本 臨床心理士)
 
 3.トピック「昨年度はこんな取り組みをしました!」

 4.イベント情報

 5.京都府からのお知らせ


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┗■ 1.はじめに
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 □ ひきこもり支援情報をお届けします!

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、皆さま
 が、常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、月刊で記事を
 お届けしています。

  メルマガの発行は、毎月第4火曜日です。
 よろしければ、お知り合いにも紹介してあげてくださいね。


 □ バックナンバーはポータルサイトで!

 「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
 (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを掲載して
 います。是非ご覧ください!


 □ 「電話相談」「インターネット相談」をご利用ください!

  相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。ひきこもりで困
 っておられるご本人・ご家族の方は、ぜひ、電話相談を利用してみてく
 ださい。
 
 ○ 電話相談
   精神保健福祉相談員等がお答えします。
   電話:075−641−2291(5月26日まで)
      075−531−5255(5月26日から)
    ※番号が変わりますので、ご注意ください。
   開設時間:月曜日から金曜日(祝日を除く)
        9時から12時、13時から16時
 
 ○ インターネット相談(ひきこもり支援情報ポータルサイト)
   専門の訓練を受けたスタッフがお答えいたします。  
     http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/
   時間:24時間いつでも受け付けています。



┗■ 2.コラム「ひきこもり状態のひとつの側面」 
     (チーム絆 岡本 臨床心理士)  
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  はじまめして。この4月よりチーム絆の一員となりました臨床心理士
 の岡本です。

  ひきこもりの方々への支援ということで、その状態について臨床心理
 学的な所感を述べさせていただきます。

  ひきこもりには様々な要因があるので、ここではその中のほんのひと
 つの側面に焦点を当ててお話しさせていただきます。
 
  それは、この世に自らを据え置くことのできる“ずうずうしさ”とい
 う面です。

  ひきこもっておられる方の中には、自分は人に迷惑をかけてしまう、
 他の人のようにうまく話せない、できないことが多いなどと思われてい
 る方々がおられることと思います。

  そのようにご自分のことを省みられること自体は意味のあることだと
 思うのですが、その一方で、できないけれど、それでも「自分はそこに
 いてもいいんだ」と思えるということはとても大切なことだと思います。

  たとえば、このコラムを私が引き受けたのも、ただひとえにこの“ず
 うずうしさ”のおかげだと思います。

  こんな文章よりもっと素晴らしいことの書ける人は山ほどいると思い
 ます。また、書いていることも的外れなことかもしれない…とも思いま
 す。
  また、これを読まれた方を傷つけるのではないかと気になったりもし
 ます。

  でも、私がとりあえずこれを書くことにしているのは、自信があるか
 らではなく、“ずうずうしさ”のおかげなのです。

  私が子どものころ“ど根性ガエル”というテレビアニメがありました。
 そのテーマソングの歌詞に“根性、根性、ド根性〜♪、泣いて笑って、
 ケンカして〜♪どっこい生きてる!シャツの中〜♪”というくだりがあ
 ります。

  失敗したり、人に迷惑をかけたりして、自分がへこたれそうになった
 時、どういうわけかこの歌詞が私の頭の中に思い浮かびます。

  “根性”というのは“ずうずうしさ”を持つことのできる“根性”であ
 って、これ以上頑張るということではないと私なりの解釈をしています。

  “どっこい生きてる!”というところは、この世に自分を自分で据え置
 くということだと思っています。
  この歌が私の頭に流れてくると、今のままでもそこに “いる”ことが
 許されているという風に感じられるのです。

  “チーム絆”の活動を通して、ひきこもりの方々がご自分をこの世の中
 に据え置くことのできる良質の“ずうずうしさ”を身につけるお手伝いが
 できたらな…と思っています。
    


┗■ 3.トピック「昨年度はこんな取り組みをしました!」
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   京都府で昨年度に行った、ひきこもりの方々への支援をご報告します。

 ○支援ネットワークの推進
   民間支援35団体と行政関係機関等による「京都府青少年の社会的
  ひきこもり支援ネットワーク連絡会議」を通じ、情報交換会(3回)
  や研修・交流会(2回)を開催。150名に参加いただきました。

 ○専門相談窓口設置
   ひきこもり相談支援センターにおいて、専門の電話相談(延561
  件)、面接相談(延452件)、府内南北各10回の家族教室(延8
  9名ご参加)を実施。

 ○社会体験活動支援事業
   自然体験・共同体験等を民間支援団体に委託して実施。延74名の
  ひきこもり青少年に、共同作業や生活訓練を体験いただきました。

 ○社会的ひきこもり支援職親事業
   1日から1ヶ月程度の就労体験を受け入れていただける事業所を職
  親として登録(102事業所)させていただき、延80名のひきこも
  り青少年が就労訓練を受けました。

 ○初期型ひきこもり訪問応援「チーム絆」
   ひきこもりの長期化を防ぐため、主に、義務教育終了後から20歳
  未満の青少年を訪問などしました。
   相談件数 延1,101件(内、来所 延90件、訪問 延107件)

 ○初期型ひきこもり訪問応援「チーム絆」地域チーム
   NPO等民間7団体との協働により、府内7カ所に窓口を設置し、
  若年層のひきこもり青少年を訪問などしました。
   相談件数 延720件(内、来所 320件、訪問 延197件)


  こんなに大勢の方々に、ご利用いただきました!
 
  「利用したいけれども、ちょっと迷っている・・・。」とお考えの方も、
 是非、お気軽にご連絡くださいね。
 


┗■ 3.イベント情報
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 ○ ラカン精神科学研究所さんからのご案内

 <子育て相談室(旧 母親教室)日程のお知らせ>
 
  日 時 : 6月7日(月) 10:30-12:30
  場 所 : ひと・まち交流館京都(JR京都駅から徒歩15分)  
  参加費 : 1,000円(1回:2時間 完全予約制 電話等にて要連絡)

  子どもさんの年齢に関係なく、子育てに関しQ&A方式で相談会を開催。
  日常の些細な事から、不登校、ひきこもり、非行、神経症など様々な悩
 み、問題に答えます。

  興味関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。

   電話: 077-558-8766 または 050-3767-6283
   携帯: 090-7357-4540
   メアド:lacan.msl☆gmail.com ☆を@に変換したメールアドレスに
       メール送信願います(スパムメール対策)。

  詳しくはこちら…
  http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/event/index.php?itemid=969
  
  お問い合わせ先
  ラカン精神科学研究所
  電話: 077-558-8766   



┗■ 5.京都府からのお知らせ
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 ○「チーム絆」の取り組み

  トピック欄でもご紹介したところですが、京都府では、2008年度
 から、「チーム絆(きずな)」の取り組みを行っています。

  「チーム絆」は、主に義務教育終了後から20歳未満のひきこもり初
 期段階の青少年を対象に訪問・相談を行い、必要とする支援について適
 切な支援機関を紹介することなどを通じて、ひきこもり初期段階の青少
 年の社会的自立を支援しています。

  本庁のチーム4名と、府内各地の7団体で行っています。
 
  ご遠慮なく、ご連絡くださいね!


 ☆☆☆ 本庁チーム絆 ☆☆☆

   電話相談:月曜〜金曜 9:00〜12:00、13:00〜17:00 
                ※祝日・年末年始を除く
   来庁相談:予約制(まずは電話でご連絡ください。)  
 
   ┌────────────────────────────┐
   │専用電話:075-414-4304                  │
   │専用メール:team-kizuna@pref.kyoto.lg.jp              │
   └────────────────────────────┘

 ☆☆☆ 地域版チーム絆 ☆☆☆

 ★★★ 京都市・乙訓・南丹地域チーム★★★
  NPO法人京都教育サポートセンター(中京区)
    075-241-9188  (火・水・金・土  11:00〜16:00)

  NPO法人ノンラベル(南区)
    075-921-3088  (月・火・水・金  10:00〜16:00)

  NPO法人インホープ (下京区)
    075-352-0557  (水・木・金・土  13:00〜19:00)

  アウラ学びの森 知誠館(亀岡市)
    0771-51-2434  (火・水・木・金  10:00〜16:00)

 ★★★ 山城地域チーム ★★★
   ほっこりスペース あい(宇治市)	
    0774-32-6187  (水・木・金・土  11:00〜16:00)

   NPO法人夢街道国際交流子ども館(木津川市)
    0774-26-0271  (火・水・木  10:00〜15:00)

 ★★★ 中丹・丹後地域チーム ★★★
   NPO法人まごころ(綾部市)
    0773-40-2556  (月〜金10:00〜18:00、日10:00〜20:00)
    ※出張相談(第一月曜日・予約制)中丹広域振興局(舞鶴市) 
                    丹後広域振興局(京丹後市)



 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

  ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第39号はいか
 がでしたでしょうか?

  ひきこもりの方々の存在や状態像は、まさしく現代社会の一面を切り取
 ったものであるとの印象を強くしています。

  抜け出すことができた方々は、その方なりの鳥瞰的なものの見方や、生
 きるすべを身につけられて、困難な社会環境の中を、ゆったりと泳いでい
 く力を獲得されているようです。 

  京都府は、微力ですが、その過程に寄り添うことができたらと、心から
 願っています。

  「ほっ都マガジン」に関するご意見・ご感想など、読者のみなさまから
 のメールをお待ちしています。
  是非、下記アドレスまでお寄せください。

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┃     メールマガジンワーキンググループ 
┃     (事務局:京都府 府民生活部 青少年課)
┃
┃○ ご意見・お問い合せ:webmaster@kyoto-hikikomori-net.jp
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