ひきこもり支援メールマガジン「ほっ都マガジン」 第20号
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┃ ■ほっ都マガジン■ ひきこもり支援情報メールマガジン      
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┃  −ひきこもり支援情報と、ホッとする「安心」をお届けします−  
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               第20号:2008年10月28日発行


□ こんにちは!

 ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」の第20号です。
 ご愛読いただきありがとうございます。


 ほっ都マガジンでは、毎月第4火曜日、新着情報を中心に、ひきこもり
 の支援情報と、ひきこもりに悩んでおられる本人、ご家族への「安心」
 をお届けしています!


 ▽▼▽▼ 目次 ▽▼▽▼

 1. はじめに

 2. 支援の現場から 〜支援団体活動紹介〜
     〜アウラ学びの森 知誠館〜

 3. 特集 今、伝えたい思い
     〜当事者・当事者の家族からの声〜

 4. イベント情報

 5. 京都府からのお知らせ

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┗■ 1. はじめに
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□ ひきこもり支援情報をお届けします!

 ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」では、
 みなさんが常にひきこもり支援の最新情報を入手できるように、
 月刊で記事をお届けしています。

 メルマガの発行は毎月第4火曜日です。
 お知り合いにも是非、紹介してあげてくださいね。


□ バックナンバーはポータルサイトで!

 「ほっ都マガジン」は、「ひきこもり支援情報ポータルサイト」
 (http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/)にバックナンバーを
 掲載しています。是非ご覧ください!


□ 「電話相談」「インターネット相談」をご利用ください!

 相談は、ひきこもりの問題解決のための第一歩です。
 ひきこもりで困っておられるご本人・ご家族の方は、
 是非電話相談を利用してみてください。
 
 ○電話相談(ひきこもり相談支援センター)
  精神保健福祉相談員等がお答えします。
  電話:075−641−2291
  開設時間:月曜日から金曜日(祝日を除く)
       9時から12時、13時から16時
 
 ○インターネット相談(ひきこもり支援情報ポータルサイト)
  専門の訓練を受けたスタッフがお答えいたします。  
    http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/consul/
  時間:24時間いつでも受け付けています。



┗■ 2. 支援の現場から 〜支援団体活動紹介〜
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□ 今回は亀岡市で活動されている「アウラ学びの森 知誠館」の取組に
ついてご紹介します。
  「アウラ学びの森 知誠館」から、紹介記事をお寄せいただきました。

 ☆☆☆「知誠館」ってどんなところ・・・?☆☆☆

キミたちが、
本当のキミたち自身と出会うための「もう一つの学校」がここにある。

知誠館は、現在学校へ通っていない小中学生の教育支援をおこなう「フリー
スクール」、定時制や通信制に通う生徒たち、高校の転入や編入を希望する
生徒たちの「通信制高校サポート校」として誕生しました。
本校は、平成17年度より京都府教育委員会の調査研究事業委託校の指定、さ
らには、平成20年度より京都府教育委員会認定フリースクールの指定を受け、
教育委員会をはじめ子どもたちの在籍校との連携を通して教育支援をおこな
っております。また、高校部においては、通信制高校との連携をおこなって
おり、本校において「高卒資格」の取得ができます。

知誠館を訪ねてくる子どもたちには、様々な方がおられます。人間関係につ
まづいて学校に行けなくなった小中学生、一旦は高校へ入学したものの、途
中でやっていけなくなった高校生、そのきっかけはいろいろありますが、共
通して言えることは、誰もが自信を失っているということ。だから、知誠館
での活動は、まず生徒一人ひとりの自信を取りもどすことからスタートする
のです。

知誠館は、「学びを通した共同体」です。学年も学習状況も違う生徒たちが、
学びを通して自信を取りもどし、あきらめかけていた自分たちの人生をもう
一度再構築していく場です。そして、この自信の回復は、知誠館の共同体へ
の参加によってより大きなものになっていきます。彼らは、徐々に知誠館の
一員としてのアイデンティティーを持ち始め、みんなと共に学び、共に活動
し、共に語り合える喜びを共有できるようになっていくのです。

知誠館を巣立っていく生徒たちは、自分自身の進路をしっかりと見極め、そ
れぞれ高校や大学へと進学していきます。そして、そんな彼らが見せる笑顔
こそが、私たちの教育の大きな誇りでもあるのです。


京都府教育委員会認定フリースクール
アウラ学びの森 知誠館 代表 北村真也

 ☆☆☆                ☆☆☆

アウラ学びの森 知誠館の情報は、
ひきこもり支援情報ポータルサイトにも掲載されています。
http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/shien/detail/tiseikan.php



┗■ 3. 特集  今、伝えたい思い 
          〜当事者・当事者の家族からの声〜
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 今回の特集では、今ひきこもっている当事者やその家族、支援者たちへ、
「今、伝えたい思い」を取り上げます。

 ひきこもり支援に関わる様々な情報を、メールマガジンでもお伝えしてき
ましたが、そうした支援は、多くの人の、“思い”に支えられています。
 ひきこもりへの理解を深めるには、知識ばかりでなく、“思い”を知ること
が大切なのではないでしょうか。

 “今伝えたい思い”を募ったところ、2通のメッセージをいただきました。
早速、御紹介します。
 
 1通目は、ひきこもり経験者の方からのメッセージです。力になれることが
あるならと、心を込めて書いてくださいました。
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┃ひきこもりだった僕から
┃
┃ 僕は昔、引きこもりでした。中学2年生のときに不登校となり、その後3
┃年4ヶ月にわたり引きこもりました。恐ろしくつらい経験でしたが、そのお
┃かげで普通の人生を歩んでいれば絶対に経験できないことや、絶対に出会え
┃ない人々と出会うことができました。今はその過去に感謝してます。現在、
┃通信制大学の教育学部に在籍しております。大学に入ったおかげでたくさん
┃の仲間と出会うことができ、僕の人生は大きく変わりました。今、僕は大学
┃に通いながら、引きこもりの人々を支援するNPOに参加しております。N
┃POというものに参加するのは、初めてなので戸惑いばかりですがなんとか
┃頑張っています。
┃ 今まで28年間生きてきて、絶望と希望の間を何回も行き来してきました。
┃しかし、今の僕にあるのは希望だけです。 僕はもう自分に嘘をついて生き
┃ていくことに疲れてしまいました。これからは自分を認め、そして解放させ
┃ようと思います。いろんな壁にぶつかる時がくるでしょう。「もうやめにし
┃よう」とあきらめかけることもあるでしょう。しかし、そんな出来事・感情
┃の最後に見えてくるものは「希望」だと僕は信じます。(経験者 Aさん)
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 2通目は、当事者の家族の方からのメッセージです。
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┃「ひきこもり」という状態にある兄を持つ妹として
┃
┃ 私の大好きな兄は自宅から出かけることの無い毎日をもう何年も過ごしてい
┃ます。
┃ 共働きの家庭状況で過ごす私はいつも兄にくっついてどこに行くにも何をする
┃にも一緒でした。今でも変わらず私にとって兄は大切な尊い存在です。何がきっ
┃かけでこうなってしまったのかわかりません。兄はとっても優しくって真直ぐな
┃人だから歪んだ社会に適応できなかったのかも知れませんし自身で適応しないこ
┃とを選んだのかも知れません。
┃ 一時期私は間違った認識をして両親を責めたり自分が必要の無い人間だと感じ
┃ていました。でも違うことに気付きました。誰が悪いとか逃げたりすることはき
┃っとそう願っていない兄にとって悲しいことだと思います。
┃ 私が妹としてできることと言えば兄が社会に出てみようと思った時に少しでも
┃役に立てるようにいろんな情報を集めることだと思っています。そして両親の支
┃えになることであると思っています。       (当事者の家族 Bさん)
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 このメッセージを送ってくださった際、Bさんは、「私は妹として何ができるか
をずっと考えてきました。でも何もできないことというか何もしないことが優しさ
でもあると知りました。辛いことですが‥。兄弟として関わっておられる方の何か
きっかけになればなあと思い、原稿を書きました。答えがないことが難しいことで
すね。」と、メモを添えてくださいました。


 当事者だけで、また家族だけで抱え込んでしまいがちな「ひきこもり」について、
外に向けたメッセージを発信することは、大変勇気の要ることだと思います。
 そのような中、お二人の方から原稿をいただきました。寄稿いただき、本当にあ
りがとうございました。

 読者の皆様へ
 メッセージへの感想、また「当事者・家族・支援者に伝えたい思い」がありました
ら、是非、下記宛先までお寄せください。
(メールマガジンに掲載しても構わない場合は、その旨記入願います。なお、掲載の
可否については青少年課で決定し、掲載する場合には御連絡いたします。)

 自身がひきこもっていた経験、家族として接してきた経験、支援者として関わって
きた経験、その他伝えたいこと。このメールマガジンが、伝えたい思い、心の声を、
交わす場になれば・・・と思います。是非、御意見・御感想をお寄せください。

 〜〜宛先はこちら〜〜
 京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト メールマガジンワーキンググループ
 webmaster@kyoto-hikikomori-net.jp


ひきこもり支援情報ポータルサイト内に、
「悩みを抱えておられる方へのメッセージ」を掲載しています。
http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/about/02.php



┗■ 4. イベント情報
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○子どもの強迫(OCD)友の会からのお知らせ

講座≪発達課題・精神症状のある当事者の声をきこう!≫

ひきこもりの状態にある方には、発達の傾向に先天的特徴があったり、こだわり
の強迫症状が見られる場合も多く、今回はそういう当事者のナマの体験をお聴き
し、勉強する機会を持ちたいと企画しました。
後半、発達障害やOCD(強迫性障害)の当事者・家族が自由に交流できる、
オープンミーティングも行ないます。
当事者家族や支援者、教育・医療・福祉関係、一般府民の方々のお申し込みご参
加をお待ちしています。

■ディスレクシア(読み書き困難)・OCD=贈りもの■
 ※ディスレクシア=学習障害(中枢神経の機能障害)のなかで特に読み書きが困難!
 ※OCD=強迫性障害。強迫的考えにとらわれ、こだわり行動をやめられない!

講 師:南雲 明彦 氏
日 時:11月22日(土) 13:30〜16:45
会 場:ひとまち交流館3階第5会議室(京都市下京区河原町五条下る東側) 
内 容:講座(13:30〜15:30)
    発達に独特の傾向性があり、強迫症状とも格闘の毎日。
    当事者の声を発信し、
    社会参加する日々の貴重な体験談をお聴きください。
    オープンミーティング(15:45〜16:45)
    グループにわかれ、当事者や家族が情報交換し、思いを語り合いましょう。
    言いっぱなし聞きっぱなしの交流の場です。
定 員:講座 90名 ・ オープンミーティング 30名
参加費:500円(講座参加者のみ当日受付で徴収、オープンミーティングは無料)
申込み:下記URL主催者ホームページの申込専用フォーム
    http://homepage3.nifty.com/reno/ (先着順・定員になり次第締切)
   〈講座のみか、講座とオープンミーティング両方か、を選んででください〉
問合せ:基本的にメール ocd-fr-olive@u01.gate01.com でお願いします。
    メールのご利用が出来ない場合のみ下記電話番号にて問合せを受けます。
    電話 080-6152-3705(毎月第2水曜/第4火曜) 

○ラカン精神科学研究所からのお知らせ

■京都 子育て相談室(母親教室)■
日 時 :11月6日(木) 10:30-12:30
場 所 :京都府京都市 JR京都駅周辺  
参加費 :1,000円(1回:2時間 完全予約制)

日々子育てするなかでの疑問、悩みなどQ&Aしながらアドバイスします。
今、子どもさんに何らかの問題があっても、なくても、安心して自信を持って、
楽しく子育て出来るようにと願いつつ、相談室を毎月開いています。
オールOK!子育て法(発達論)に基づき、どう対応すればいいか、
なぜそうなのかを納得いくように説明します。
お子さんの年齢に制限はありません。もちろんお父さんの参加も歓迎です。

興味・関心のある方、参加希望の方は下記へご連絡ください。
ラカン精神科学研究所
電話:077-500-0479 
携帯:090-7357-4540



┗■ 5. 京都府からのお知らせ
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○ 「京都ヒューマンフェスタ2008」ブース出展について

 見て、聞いて、楽しんで。みんなで「人権」を考えよう!
 桑田真澄さんのトークショー、尾崎亜美さんのコンサート、NPO法人や大学
による活動発表など、盛りだくさんの内容の「京都ヒューマンフェスタ2008」
に、「京都府青少年の社会的ひきこもり支援ネットワーク連絡会議」もブース
出展します。
 民間支援団体の活動情報の発信を行う他、個別相談にも対応します。ご来場
を、お待ちしております。

日時:平成20年11月8日(土)、9日(日) 10時〜17時(9日は16時まで)
会場:みやこめっせ、京都会館

「京都ヒューマンフェスタ2008」について詳しくは、HPをご覧ください。
http://www.jinken.or.jp/event/kyoto_human_festa_2008.html


○ ひきこもりを支える家族教室 御参加お待ちしております。

生活の中で、ひきこもりの状態にあるご本人への対応に困っていることがある
かと思います。ご家族は、日々悪戦苦闘されながらもなんとか対応の工夫をさ
れていることでしょう。
「家族教室」では、他のご家族と、今の問題を出し合い、対応へのヒントを得
ていただく機会になることを願っています。
 
講師及び運営は、京都府ひきこもり相談支援センタースタッフが担当します。

さまざまな視点、対応・工夫の仕方、考え方のくせなど、ご家族にあった対応を
集団の力を借りながら、見つけて行けたらと思っています。参加は無料です。
お気軽にご参加下さい!!

 開催予定:「支援者の話を聞いてみましょう」
      北部(京都府中丹西保健所)      11月19日(水)
      南部(京都府精神保健福祉総合センター)11月26日(水)

詳しくは京都府ひきこもり相談支援センター(電話075−641−2291)
へお問い合せください。


○ 初期型ひきこもり訪問応援チーム「チーム絆(きずな)」の御紹介

 「チーム絆(きずな)」は、主に義務教育終了後から20歳未満のひきこもり
初期段階の青少年を対象に訪問・相談を行い、必要とする支援について適切な支
援機関を紹介することなどを通じて、ひきこもり初期段階の青少年の社会的自立
を支援します。

メンバーは、元養護教諭(1名)、臨床心理士(1名)と、青少年課職員です。

相談、お問い合わせは
チーム絆(きずな)サポートダイヤル(京都府青少年課)075-414-4304
チーム絆(きずな)サポートメール(京都府青少年課)seisho@pref.kyoto.lg.jp

私達と一緒に、ゆっくりと考えてみませんか。連絡、待っています。

☆☆☆
詳細は「京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト」でも紹介しております。
http://www.kyoto-hikikomori-net.jp/kyoto/kizuna.php

 ▽▼▽▼あとがき▽▼▽▼

ひきこもり支援情報メールマガジン「ほっ都マガジン」第20号は
いかがでしたでしょうか?
みなさんのご意見、ご感想をお待ちしています。

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┃○発行:京都府ひきこもり支援情報ポータルサイト
┃   メールマガジンワーキンググループ 
┃    (事務局・京都府府民生活部青少年課)
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┃○ご意見・お問い合せ:webmaster@kyoto-hikikomori-net.jp
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┃○記事の無断転載・転写・コピー・転送等はご遠慮願います。
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